hreflang属性とは?多言語サイトのSEOの基本を解説

多言語サイトを運営する場合、世界中のユーザーに「その人の言語に合った正しいページ」を表示させることが重要です。しかし、対策を怠ると「日本で検索しているのに英語版が表示される」といった問題が起こり、ユーザーがすぐにサイトを離脱する原因になります。

この記事では、多言語サイトのSEO対策に欠かせない「hreflang(エイチレフ・ラング)属性」について、その定義や必要性、設定しない場合のリスクを初心者の方にもわかりやすく解説します。


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目次

hreflang属性とは

hreflang属性は、Webページがどの国の言語向けに作られているのかを示すために使う属性です。

主にlink要素(<link rel=”alternate”>)と組み合わせて使用し、検索エンジンに対して「このページには、他にも言語や地域が異なるページ(代替ページ)が存在します」という情報を提供します。

hreflang属性は、HTML内の以下の要素で使用されます。

要素hreflang属性の用途
link要素関連ページ(代替ページ)の言語情報を提供する。検索エンジンが利用するため、多言語サイトのSEOとして重要。
a要素リンク先ページの言語情報を提供する。
area要素イメージマップのリンク先ページの言語情報を提供する。

多言語サイトのSEO対策においては、検索エンジンに直接情報を伝えるlink要素での指定が最も重要です。

多言語サイトにhreflangが必要な理由

Googleの検索エンジンは、Webページの内容(テキスト)から自動的に言語を判断していますが、それだけでは不十分な場合があります。

特定の地域に合わせたページを作成しても、明示的に「地域ターゲティング」を行わなければ、その地域における検索順位を適切に向上させることはできません。検索エンジンから特定地域での正当な評価を受けるには、hreflang属性を使い、どの地域・どの言語をターゲットとしたページなのかを明確にする必要があります。

設定しないことで起こる検索結果への影響

hreflang属性を正しく設定しないと、検索結果にミスマッチが発生し、ユーザー体験(UX)を著しく損なう可能性があります。

例えば、日本で検索しているユーザーに対して、日本語版ページではなく英語版ページが検索結果の上位に表示されてしまうケースです。ユーザーがクリックしても、内容が読めない言語であればすぐにサイトから離脱してしまい、結果としてサイトの評価を下げる要因となります。

また、最近Googleが導入した「AIによる概要(AI Overviews)」においても、hreflangの設定は欠かせません。Googleがサイト内の各言語版の関連性を正しく理解できていれば、AIが回答を生成する際のソースとして、ユーザーの言語環境に最も適したページを正確に引用・提示できるようになります。

hreflangで指定できる「言語」と「地域」一覧

hreflang属性では、ISO規格に基づいた「言語コード」と「地域コード」を組み合わせて指定します。地域によって言葉の表現が異なる場合に、地域コードを併記することでより精度の高いターゲティングが可能になります。

よく使われる言語コード(ISO 639-1)

言語コード言語名称
ja日本語
en英語
zh中国語
frフランス語
deドイツ語

よく使われる地域コード(ISO 3166-1 alpha-2)

地域コード国・地域
jp日本
usアメリカ合衆国
gbイギリス
cn中国
tw台湾

具体的な組み合わせ例:

  • en-us:アメリカ向けの英語ページ
  • en-gb:イギリス向けの英語ページ
  • en-au:オーストラリア向けの英語ページ

このように使い分けることで、同じ英語でも通貨やスペル、語彙が異なる各地域のユーザーに対し、最適なコンテンツを表示できます。

中国語などの「文字体系」の指定方法

中国語のように、地域によって「簡体字」と「繁体字」という字体が明確に分かれる場合は、地域コードではなく「文字体系コード」を使用します。

これまでは「zh-cn(中国の中国語)」や「zh-tw(台湾の中国語)」と地域ごとに指定していましたが、ISO 15924という規格を用いることで、字体そのものを指定できます。

文字体系概要と主な地域指定コード
簡体字中国本土、シンガポール、マレーシアなどzh-Hans
繁体字台湾、香港、マカオなどzh-Hant

このように記述することで、複数の国にまたがって同じ字体を使用するユーザー層に対して、一括で正確にページを伝えることができます。

まとめ

hreflang属性は、多言語サイトの情報を検索エンジンに正しく認識させ、適切なユーザーへ正しい言語設定ページを表示させます。正しく活用することで検索結果のミスマッチを解消し、グローバルなSEO評価とユーザー体験を同時に高めることができます。

まずは自社のサイトが「どの言語・どの地域」をターゲットにしているのかを整理しましょう。具体的なタグの記述方法や設定ミスを防ぐルールについては、以下の「hreflang属性の書き方と設定後の確認方法」で詳しく解説しています。

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