サーチコンソール「ソフト 404」の意味と対処法

2024年5月1日

サーチコンソールのページのインデックス登録レポートに「ソフト 404」というメッセージが表示されることがあります。この記事ではその意味と、対処方法について説明します。

「ソフト 404」とは

「ソフト 404」は、URLへのアクセス自体はできるものの、空白やエラー等が表示されるページのことを指します。ソフト404が発生する原因はいくつか考えられます。

まずは、エラーによりコンテンツが表示されていないケースです。動的にコンテンツを生成するサイトでは、エラーが発生すると正常にコンテンツが表示できなくなります。そのため、適切なステータスコードを返すことで、エラーをクライアント側に示します。

しかし、どのステータスコードを返すかは各々のサーバーの設定・実装によります。エラーが発生したのに成功を表す200番を返すこともできます。するとGooglebotは、アクセスできるがエラーが起きているページとみなし、「ソフト 404」と判定します。同様に、コンテンツが存在しない場合には404番や410番のステータスコードを返すべきですが、このケースで200番のステータスコードを返した場合、これも「ソフト 404」になります。

次に、Googlebotのアクセス時にコンテンツが表示できないケースです。例としては読み込みが遅い、ページ上のリソースが多すぎる、または大きすぎるなどの原因が考えられます。URL検査ツールを使用すると、Googlebotでアクセスした際にページがどのように表示されるか確認することができます。

URL検査を実行
「公開 URL をテスト」をクリック
「テスト済みのページを表示」をクリック
「スクリーンショット」をクリック

最後に、メインコンテンツが存在しないケースです。例えばサイト内検索の結果ページで検索結果が0件であるような場合に発生します。画像は弊社の運営するレンタサイクルサービス「RIDEAWAY」のブログ内のとあるページです。

「西武多摩湖線」というタグが付いた記事の一覧ページですが、このタグに該当する記事がないため、結果が0件となっています。実は元々このタグに分類していた記事があったのですが、タグを整理した際に該当記事が0件になってしまったのです。

このページはエラーが発生している訳ではないですが、見出し部分と「記事が見つかりませんでした」というテキスト以外は共通部分なので、メインコンテンツがほぼ存在しないページになっています。実際、このページは「ソフト 404」と判定されています。

必要な対応

このメッセージが表示されたら、まずは対象のページを確認しましょう。対象のページは、サーチコンソールのインデックス登録レポートから該当のエラーの行をクリックすると確認できます。必要な対応は、ソフト404が発生している原因によって異なります。

何らかのエラーによってソフト404が発生している場合はSEO以前の問題で、早急にエラーを解消して正常にコンテンツが表示されるようにする必要があります。また、すでに削除済のページであれば、404番のステータスコードを適切に返すようにします。

Googlebotのアクセス時にコンテンツが表示されない場合には、読み込み速度の改善、リソース設計の見直し等によってGooglebotのアクセス時にもコンテンツが表示できるように改修します。Google検索に表示させたいページであれば、早めに対応するべきでしょう。

サイト内検索で結果が0件のページであれば、早急な対応の必要はありません。ただし、ソフト404はサイトのエラーが原因の可能性もあるメッセージなので、見落としを防ぐ目的で解消しておくと良いかと思います。そのようなページは検索結果に表示されなくても問題ないと考えられるため、noindexによって明示的にインデックスされないように指定する対処法が考えられます。

なお、単純にCMSの設定を変更するだけで解消できる場合もあります。例えば前述のソフト404のページであれば、不要になったタグを削除するだけで済みます。

まとめ

サーチコンソールの「ソフト 404」は、解消する必要がない軽微なケースもありますが、ユーザーがコンテンツを閲覧できないような致命的なエラーが発生している可能性もある重要なメッセージです。必ず内容を確認するようにしましょう。

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参考：
ページインデックス登録レポート – Search Console ヘルプ
 HTTP ステータスコードや DNS エラーと SEO | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers

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