サーチコンソールで検索キーワードを表示する「検索パフォーマンス」レポートで、国別の検索キーワードを表示する方法を説明します。
サーチコンソールは、フィルタを設定しない限り全世界での検索パフォーマンスを表示します。検索のニーズや、サイトのSEO評価は国ごとに異なるため、キーワードデータを国別に絞り込む方法をご紹介します。
国別の検索キーワードを表示する
- 検索キーワードを表示する「検索パフォーマンスレポート」を開きます。
- 「+新規」ボタンで「国」をクリックします。
- 指定したい国名を選択し、適用ボタンをクリックします。
キャプチャでは、米国のフィルタが設定され、クエリタブに表示される検索キーワードは米国での検索キーワードに限定されました。
サンプルサイトが日本語サイトなのでキーワードが日本語ですが、この場合は米国で日本語検索している人にこのサイトが表示されているというデータになります。
タブをページに切り替えると、フィルタ設定は米国のまま、URL単位ごとのクリック・表示回数が表示されるので、その国ではどのコンテンツ・ページがよく検索されているかがわかります。
国別のクリック・表示総数を表示する
特定の国に絞りこむ前に、そもそもどの国からの検索が多いのかを調べるには国タブを見てください。サンプルサイトは日本語サイトなので、日本からの検索が大部分ですが、米国や韓国の検索も多いことがわかります。CTR,順位も国別にかなり違いがあります。
言語でキーワードを絞り込む
残念ながら、サーチコンソール自体には、キーワードを特定の言語に絞り込むような機能はありません。
英語のみのグローバルサイトではなく、さまざまな言語でコンテンツを公開している多言語サイトの場合は、言語・地域ごとに異なるURLとなるため、対象のURLを絞り込むことで、簡易的ではありますが検索キーワードも特定の言語に絞り込まれます。
- 「+新規」をクリック
- 「ページ」をクリック
- 「次を含むURL」で言語パスを設定
例:/es/でスペイン語サイトを配信しているサイト
言語ページでフィルタすると、検索キーワードは指定したパス以下が検索された際のキーワードのみに絞り込まれます。
キーワードデータを国別にみるべき理由
検索評価は国ごとに異なる
グローバルサイトのSEO評価をするときは、国ごとにデータを見る必要があります。検索の競合となるサイトの量や品質は、国により大きく異なります。同じコンテンツであっても、検索する国ごとに検索パフォーマンスは変化します。
順位は全世界の平均データ
順位データを見るときは特に注意が必要です。サーチコンソールの順位は、「平均掲載順位」という名前の通り、指定した条件での平均データとなります。
何もフィルタをしない場合、全世界の平均順位となるため、順位が高い国・低い国のデータが雑多に含まれ、順位としてあまり意味がないデータとなってしまいます。順位を見るときは、国ごとでフィルタをし、各国での検索評価を確認することがおすすめです。A国では3位だけどB国では20位、というような状況がわかれば、B国向けのコンテンツを企画したり、B国現地の法人サイトがあれば、協力を求めるような施策も検討できます。
日本国内向けのサイトですと、日本語=日本で検索者のアクセス元国を意識することはないですが、グローバルでは国ごとのパフォーマンスを確認するには国フィルタが必要です。
グローバルサイトと多言語サイト
グローバルサイトが英語で作成され、各国からのアクセスを受けている場合は今回紹介した国別フィルタを利用することで各国の検索キーワードを調査できます。
一方で、地域・多言語に対応するサイトでは、地域・言語でURLが切り替わるような仕組みを取っているサイトが多いです。その場合は、検索キーワードを調べる際も、URLによる違いを前提にデータ収集する必要があります。
サーチコンソールのプロパティ登録の仕方によっては、特定の地域・言語のデータしか参照できないこともあるため、特定の国のデータがない、少ないなどがあれば、プロパティの対象範囲も確認してください。
多地域・多言語のサイトについてはGoogleからも、固有の管理方法に関する情報が詳しく発信されています。サイト管理に関するテクニカルな指摘が多いですが、参考になることが多いはずです。
弊社ではサーチコンソールとGA4データを1つにまとめて分析ができる「SEO分析ツール アナトミー」 を提供しております。運用しているサイトのSEOチェックを行うのに必要な機能が揃ったダッシュボードプランは全て無料でずっとご利用いただけます。是非、アナトミーに無料登録してサイトのSEOチェックをしてみてください。