検索結果の最上部に表示される「強調スニペット」。かつてはSEOのゴールとされましたが、AI Overviewが浸透した現在は、事業成果に合わせた「戦略的なコントロール」が求められています。
本記事では、機能の正体や他機能との違い、使い分けの判断基準を解説します。
強調スニペットってなに?
ユーザーが「~とは?」「~のやり方は?」等の検索をした際、検索結果の一番上にWebサイトの中から最適だと思われる回答の抜粋が、強調スニペットです。
検索結果の1位よりも上に表示されるため、ブランドの権威性を一瞬で構築できます。
現在、強調スニペットに採用されると検索順位は「1位」としてカウントされます。同時に、検索結果1ページ目への「二重掲載」はされない(重複排除)という仕様を理解しておく必要があります。

また、GoogleアシスタントやSiriなどの「音声検索」で回答として読み上げられるのも、主にこの強調スニペットの内容です。スマホを見られないユーザーにも情報を届けられるのが大きな強みです。
どんな時に表示されるのか?
強調スニペットは、すべての検索結果に出るわけではありません。Googleは「検索キーワードが質問である」と判断した場合に表示するとしています。
実際、同じ単語について検索しても、検索キーワードの微かな違いで以下のように結果が変わります。
「(単語)」のみ: 表示されにくい(単なる単語のため、質問とみなされないことが多い)。
「(単語)の仕組み」: 表示されやすい(「知りたい」という意図が明確なため)。
このように、ユーザーが「答え」を求めているときに現れるのが特徴です。
強調スニペットの表示形式
この強調スニペットには、次の3つの表示形式があります。
①テキスト形式
最も一般的な表示形式です。検索キーワードに対する回答が、ページ内の画像とともに表示されます。引用される文章は、一般的に2〜3文程度とされています。

②表(テーブル)形式
料金表や製品のスペック比較など、情報を整理して伝えたい場合に表示されるパターンです。実際のWebページ内で<table>タグを用いて組まれている部分が引用されます。

③リスト形式
料理のレシピや作業の手順、ランキングなど、項目が並んでいる情報に適した形式です。実際のサイト構造において、順序があるものは<ol>タグ、特に順序のないものは<ul>タグでマークアップされている箇所が抽出されます。

【戦略的使い分け】狙うべきキーワード・避けるべきキーワード
すべてのキーワードで強調スニペットを狙うことはしません。事業利益を最大化するために、以下の2つの軸で判断します。
積極的に狙うべきケース
- 潜在層向けキーワード
「〜とは」などの定義語。まずは自社ブランドを認知させ、業界の専門家としてのポジションを確立したい場合。
- 比較検討で「信頼」が欲しいキーワード
「(製品名) 選び方」など。スニペットに表示されることで、Googleからのお墨付きを得たような信頼感を醸成できます。
- 現在の順位が5位〜10位
自然検索での流入が少ない位置にいるなら、スニペット枠への「ジャンプアップ」は純粋なプラスになります。
あえて「表示を避ける」べきケース
- CV(成約)に直結するキーワード
検索結果だけでユーザーが満足してしまい、サイト内のコンバージョン導線(資料請求や購入ボタン)に触れない「ゼロクリック検索」を防ぐ必要があります。
- 自力で「自然検索1位」かつクリック率が高い場合
スニペット化されると、リンク付きのタイトルが小さくなるため、逆にクリック率が数%低下することがあります。この場合は通常枠を維持する方が賢明です。
似ているけど違う!3つのちがいは?
強調スニペットとよく混同されるのが、以下の3つです。
①AIによる概要(AI Overview)
一番の大きな違いは、「AIが生成したもの」か「サイトから引用したもの」かという点にあります。
AIによる概要:生成したもの(複数サイトをAIがまとめ直す)
強調スニペット:引用したもの(特定の1サイトからそのまま抜粋)
単純な事実(1+1=2のような回答)はAI概要に取って代わられます。しかし、「専門家の見解」や「独自調査に基づく回答」は、依然として強調スニペットとして信頼され、高いクリック率を維持します。

②ナレッジパネル(知識のまとめ)
こちらは、「解説」ではなく「事実(データ)」を表示する機能です。
ナレッジパネル: 生年月日や場所といった「データ」を表示する
強調スニペット: 誰かの「解説」を表示する
Googleが保有する巨大なデータベースから、人・場所・物などの事実を表示します。

③リッチリザルト
こちらは、「回答」ではなく「見た目の装飾」です。
リッチリザルト: 通常の検索結果の「見た目」を豪華にする
強調スニペット: 検索結果の「枠」そのものが特別に作られる
検索順位はそのままで、文字だけでなく、写真、星評価(レビュー)、価格などを追加して目立たせるものです。

まとめ
強調スニペットは、ユーザーに最短で答えを届ける便利な機能ですが、SEO担当者にとっては「露出」と「クリック率」のバランスを管理する戦略的な指標となります。
- 認知を広げたいなら表示を狙う
- 訪問数やCVを守りたいならあえて外す
言葉の役割に合わせてコントロールし、SEO成果を最大化させることが大切です。
具体的な「表示させる手順」や「表示させない設定」については、以下の記事をご覧ください。








