こんにちは、SEO分析ツール「アナトミー」開発チームの江頭です。
検索結果にページが表示されるには、そのページが何について書かれているのかをGoogleが理解できなればなりません。そこで利用されるのがHTMLタグです。
検索エンジンが重視するHTMLタグには、大きく分けて2種類あります。一つ目がタイトルやディスクリプション・見出しなど「ページの内容を伝えるタグ」です。二つ目が、リンクやcanonicalタグなど「ページ間の関連性を伝えるタグ」です。これらのタグが記述されていなかったり不十分なときは、Googleが内容を正しく理解できないので、検索順位が「圏外」になったり、別のページが上位表示されたりします。
この記事では、Webページを検索エンジンのインデックスへ正しく登録させ、GoogleやYahoo!の検索結果に表示させるための方法をまとめます。
検索インデックスとは?
検索インデックスとは、 検索エンジン内のデータベースが持つ「索引」のことです。Webページに出現する語句がすべて登録されており、検索結果はインデックス情報を参考にして出力されます。
その数は膨大で、Googleは数千億のWebページを検索インデックスとして保持しています。
GoogleやYahoo!で検索キーワードを入力すると瞬時に結果が表示されるのは、 検索インデックスを使うことで、検索キーワードに対応するページがすぐに見つけられるからです。
Googleなどの検索エンジンに登録されるまでの流れ
GoogleやBingなどの検索エンジンは、次の2ステップでWebページを検索インデックスに登録しています。
- クローリング:クローラーがインターネット上を巡回し、Webページを取得する
- インデックス登録:取得したWebページからキーワードを抽出し、検索インデックスに登録する
検索エンジンのクローラーは、日々インターネット上を巡回してコンテンツを取得しています。クローラーは、Webページに設置されたリンクや、XMLサイトマップ、Googleサーチコンソールでインデックス登録申請したURLなど、様々な情報源からWebページを発見します。
取得したコンテンツからはキーワードが抽出され、検索インデックスに自動的に登録されます。
このように、Googleに検索結果が登録されるには、サイトが正しくクローリングされることに加え、ページの内容から正しくキーワードを抽出してもらう必要があります。
検索エンジンにコンテンツが登録されるまでの流れについては定期開催のオンラインセミナーでも解説しています。セミナーではGoogle公式のSEOガイドであるGoogle検索セントラルの「Google検索の仕組み」と「スターターガイド」の内容を読み解くことで正しいSEO基礎知識のスタート地点を受講者に提供することを目指しています。これからSEOを始めようと考えている方は是非ご参加ください。
検索インデックスの仕組み
検索エンジンは、クローラーが取得したコンテンツからキーワードを自動抽出し 、検索インデックスに登録します。
キーワードの抽出には、ページに含まれるテキストが利用されます。具体的には、タイトルやディスクリプション、見出しなど、比較的短い文が重視されています。また、リンク元のアンカーテキストも利用されます。
Google は keyword メタ タグ(<meta name=”keyword”>)を使用しません。キーワードは、この後に説明するHTMLタグから抽出されます。
正しい検索インデックスに登録させる方法
次の手順でHTMLタグを指定すると、検索インデックスに登録するキーワードをコントロールできます。
手順① ページに合致するキーワードを決める
どのページにも目的があり、伝えようとしている話題があるはずです。その話題に合った簡潔なキーワードを決めます。既にインデックス登録したいキーワードを決めているときも、改めてページで伝えようとしている内容と一致しているかを確認してみてください。
たとえば、SEO対策に使えるおすすめツールを紹介したページなら、「SEO ツール」がキーワードになるでしょう。「SEO」のようにキーワードが少なすぎると、そのページの特徴を検索エンジンに伝えづらくなります。
また、「SEO ツール おすすめ」のようにキーワードを多くすることもできます。「SEO ツール 被リンク」「SEO ツール 順位計測」のように関連するページが多く、他のページと差別化したいときに効果的です。
キーワードは、この後に説明するHTMLタグで使用するテキストになります。ページごとにキーワードが何になるのかを確認しておきましょう。
ページの内容に合ったキーワードが思い浮かばないときや、しっくりこないときは、以下の記事を参考にしてください。
手順② ページの内容を伝えるタグを記述する
HTMLタグには、検索インデックスへの関係性が高いタグがあります。
用途 | HTMLタグ |
---|---|
ページタイトル | titleタグ |
ページの要約 | metaタグ(description) |
見出し(章や節) | h1, h2, h3, h4, h5, h6タグ |
画像の要約 | imgタグのalt属性 |
パンくず、イベント、商品、求人など | scriptタグ(構造化データ) |
このように、用途に応じたHTMLタグを記述すると、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくなります。また、ページごとに決めたキーワードやその関連キーワードをHTMLタグに含めることで、正しい検索インデックスへ登録されるようになります。
構造化データは、 リッチリザルト対応に使われるだけでなく、ページの内容を検索エンジンへダイレクトに伝える役割もあります。
詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
- 関連記事:SEOを意識したタイトル(titleタグ)の付け方
- 関連記事:SEOに効果的なディスクリプションの付け方
- 関連記事:h1タグの書き方
- 関連記事:SEOに効果的な画像の配置方法・使い方
- 関連記事:リッチリザルト対応まとめ
- 関連記事:SEOに必須の関連キーワード取得ツール10選!使い方や注意点を解説
手順③ ページ間の関連性を伝えるタグを記述する
HTMLタグには、ページの内容を示すタグ以外に、他のページとの関係性を示すタグがあります。
用途 | HTMLタグ |
---|---|
詳細ページや関連ページ | aタグ |
類似ページ | linkタグ(canonical) |
多言語版ページ | linkタグ(hreflang属性) |
この中では、特にリンク(aタグ)の重要性が高いです。詳細ページや関連ページへのリンクを張るようにして、このページの位置づけをアピールしましょう。
- 関連記事:リンクの張り方
canonicalタグは、類似ページもしくは同一ページを指定するものです。
海外対応のサイトでは、多言語版ページをlinkタグで指定しておきます。
- 関連記事:hreflang属性の書き方と注意点
検索インデックスを確認する方法
Googleの検索インデックスの登録内容を直接把握する方法はありませんが、ランクインしたGoogle検索キーワードを調べることで、間接的にインデックスの内容を把握できます。
SEO分析ツール「アナトミー」の検索インデックス分析機能を使うと、ページごとの検索キーワードの詳細を確認できます。
- 登録URLアイコンをクリック
- 確認したいページの[詳細]をクリック(確認したいページがなければ「+」で追加)
- 検索インデックスが表示される
検索キーワード・検索順位・クリック数・表示回数・検索ボリュームが横並びに表示されるので、その記事の強化すべきキーワードがひと目でわかり、便利です。
Google検索の仕組み・SEOの基本をオンラインセミナーで学ぶ
Google検索の仕組み・SEOの基本知識についてはオンラインセミナーでも解説しています。セミナーではGoogle公式のSEOガイドであるGoogle検索セントラルの「Google検索の仕組み」と「スターターガイド」の内容を読み解くことで正しいSEO基礎知識のスタート地点を受講者に提供することを目指しています。これからSEOを始めようと考えている方は是非ご参加ください。
まとめ
Google検索エンジンに正しいキーワードでインデックス登録されるには、HTMLタグでページの内容と、ページ間の役割を指し示すSEOの内部対策が大切です。SEOツールを使うと、設定した内容を確認できます。
最後に弊社ではサーチコンソールとGA4データを1つにまとめて分析ができる「SEO分析ツール アナトミー」 を提供しております。運用しているサイトのSEOチェックを行うのに必要な機能が揃ったダッシュボードプランは全て無料でずっとご利用いただけます。是非、アナトミーに無料登録してサイトのSEOチェックをしてみてください。