「内容は同じなのにURLが複数ある」という状態は、SEO評価が分散し検索順位に悪影響を及ぼします。これを防ぐのが「canonicalタグ」です。
サイトの評価を最大化するために不可欠な、具体的な運用の考え方をわかりやすく解説します。
canonicalタグは「代表者を決める名札」
canonical(カノニカル)とは「正式な、正統な」という意味を持つ単語です。
つまりcanonical(カノニカル)タグとは、似た内容のページが複数ある場合に「このURLが本物(正規)です」と検索エンジンに伝える記述のことです。
補足:呼び方について
HTMLの <link> 要素で記述するため、「canonical linkタグ」や「rel=”canonical”」とも呼ばれますが、すべて同じものです。
URLの「正規化」とその必要性
canonicalタグを使って、バラバラなURLをメインの1つに統合することを、URLの「正規化」と呼びます。
もし正規化をせずに放置していると、Googleからの評価が、それぞれのURLに分散してしまいます。
検索結果に出したい「メインのURL」を1つに絞り込む作業が、SEOで勝つための第一歩となります。
正規化で得られる3つのメリット
- 検索順位が上がりやすくなる
内容が似たページが複数あると「低品質なコピーサイト」と誤解される恐れがあります。タグで正規化すれば「意図的な重複」と正しく認識され、サイトの信頼性を損なわずに運用できます。
- 検索結果の表示を最適化できる
評価を一つのURLに集約することで、検索順位の安定が期待できます。また、計測用パラメータなどの不自然なURLではなく、ユーザーがクリックしやすい「綺麗なURL」を検索結果に表示させることが可能です。
- クロールの効率がよくなる
検索ロボットが重複ページを何度も巡回する無駄を省けます。その分、重要なページや新着記事が素早く見つけられ、サイト全体の更新が検索結果へ反映されるスピードが上がります。
活用すべき代表的な4つのケース
このタグは「URLは違うが中身は同じ」という場面で力を発揮します。現在のサイト運営で特に重要な4つのケースを紹介します。
ケース1. ECサイトや一覧ページでの「絞り込み・並び替え」
商品のカテゴリーページなどで、ユーザーが「価格が安い順」や「サイズ別」に並び替えた際、内容は同じなのにURLだけが変わる場合があります。
正規URL: https://example.com/items
重複URL: https://example.com/items?sort=price_low
重複URL: https://example.com/items?color=red
これらを放置すると、Googleは別々のページだと認識してしまい、サイト内の評価が分散してしまいます。そのため、すべてのページに「正規のURLはこれです」とカノニカルタグで教える必要があります。
ケース2. A/Bテストや広告用ランディングページ(LP)
全く同じ内容のページを、テストや広告計測のために複数用意する場合です。
オリジナル: https://example.com/lp
テスト用: https://example.com/lp-test-a
テスト用のページにカノニカルタグを設定しないと、コピーコンテンツ(無断転載や重複)とみなされて検索順位が下がるリスクがあるため、必須の作業となります。
ケース3. 外部サイトへの記事提供(転載)
自社の記事を他メディアに配信することを「コンテンツシンジケーション」と呼びますが、この際、URLはサイトごとに異なります。
自社サイト: https://mysite.com/article-01
外部サイト: https://othersite.com/news/article-01
そのままでは自社サイトが「コピー(後出し)」扱いされるリスクがあります。外部サイト側に「自社サイトが本家である」というタグを設置してもらうことで、オリジナルの評価を守れます。
ケース4. システム上のURLの「揺れ」(URL正規化)
サイトの設定により、同じ内容なのに「複数の入り口(URL)」が存在してしまうケースです。検索エンジンはこれらをすべて「別ページ」としてカウントし、評価を薄めてしまいます。
正規URL(決定したいURL): https://example.com/
重複URL(wwwあり): https://www.example.com/
重複URL(index.htmlあり): https://example.com/index.html
重複URL(末尾のスラッシュなし): https://example.com
まとめ
canonical(カノニカル)タグは、サイトのSEO評価を正しく検索エンジンに伝えるための「案内板」のようなものです。正しく使えば、サイトの順位を安定させる強力な味方になります。
ルールをしっかり守って、自分のサイトの「一番大事なURL」を検索エンジンに伝えてあげましょう!
具体的な書き方や設置場所については、以下の記事をご覧ください。

また、URLを物理的に1つへ統合したい場合には、自動的にページを転送する「301リダイレクト」という手法も有効です。用途に合わせた使い分けについては、こちらの記事を参考にしてください。







