AIで効果的なタイトルとディスクリプションを生成する方法

生成AIを活用したタイトル・ディスクリプションの作成は、いまやSEO施策の当たり前となりつつあります。しかし、タイトル・ディスクリプションともに「1度出力して終わり」ではありません。サーチコンソールなどのデータをもとにPDCAを回す改善プロセスを効率化することこそが運用において重要です。

今回は、生成AIを使って検索順位・クリック率(CTR)を高めるタイトルとディスクリプション改善を効率化する具体的なノウハウを解説します。


AI検索時代にも通用するSEOの本質を学ぶ入門セミナーです。検索の仕組みや意図を整理し、コンテンツ、権威性、テクニカルSEOの観点から改善の考え方を解説。SEOの基本を学びたい方におすすめです。【参加費:無料】


目次

AIを使って生成する3つのコツ 

タイトルやディスクリプションを生成する際に、いきなりAIに「良いタイトルを作って」と頼んでも、成果につながる案は出てきません。

効果的なアウトプットを得るには、事前に以下のような明確なルールと文脈を与えることが生成のコツです。

文字数やルールの条件を指定する 

まずは基本となる文字数とキーワードの配置ルールを指定します。 

タイトルは、PC・スマホともに検索結果に表示される全角30文字以内にします。その上で、狙いたい主要キーワードはなるべく前方に配置するのが鉄則です。効果的なタイトルのつけ方については以下の記事でさらに詳しく解説しています。

関連記事:タイトル(titleタグ)の設定方法|効果的なタイトルのつけ方

ディスクリプションも同様に、PC・スマホどちらでも綺麗に収まる80文字以内に抑えます。スマホでの表示は約50~70字になるため、一番伝えたい結論や対策キーワードは、省略されにくい前半50文字以内に自然な文章で組み込むのがポイントです。

ディスクリプションの書き方については以下の記事でさらに詳しく解説しています。

関連記事:SEOに強いディスクリプションの書き方!最適な文字数と設定ガイド

記事本文を入力してAIに文脈を理解させる

AIにキーワードや単発の指示だけを与えると、Web上の一般的なイメージから推測してタイトルを作成してしまいます。その結果、記事内に書いていない情報を盛り込んでしまったり、記事本来の強みが伝わらない表面的な表現になりがちです。

これを防ぐために、記事の本文を丸ごとAIに読み込ませます。記事のテキスト情報を網羅的に渡すことで、AIはその記事特有の強みやターゲット層を正しく理解できます。

キーワードを渡す

新規記事の場合は、獲得したいキーワードを指定します。

既存記事のリライトの場合は、サーチコンソールの検索クエリデータを活用しましょう。例えばSEOでよくあるのが、「執筆時に狙っていたキーワード」と「実際にユーザーが検索して訪れているキーワード」の間にズレが生じているパターンです。実際にユーザーが検索しているリアルな語句をAIに分析させ、それをタイトルやディスクリプションの前方に組み込むことで、検索結果での露出度とクリック率の向上を狙えます。 

競合と差別化する

これらの条件を守った上で重要なのが、他サイトとの差別化です。SEOでクリック率を高めるには、検索結果に並ぶ競合記事との「差別化」をしてユーザーが自社サイトに訪れる理由がなければいけません。

新規記事の場合は獲得したいキーワードで、既存記事なら獲得しているキーワードやそのサジェスト語句で実際に検索し、上位表示されている競合サイトのタイトルをプロンプトに追加で読み込ませましょう。その上で「これらの競合と被らない魅力的な切り口で作成してください」と指示を出します。

あらかじめライバルの表現をAIにインプットしておくことで、他社にはない自社記事ならではの強みを際立たせたタイトル案を引き出せます。

実際にAIに修正案を出してもらう

ここからは具体的な手順を見ていきましょう。今回は、多摩川サイクリングコースを紹介した以下の記事を例に、タイトルとディスクリプションの改善案を作成していきます。

対象記事https://fun2ride.rideaway.bike/tamagawa-picnic/

現在のタイトル多摩川沿いのおすすめピクニックスポット (19 文字)

現在のディスクリプション:こんにちは!この記事では多摩川沿いでピクニックに最適なスポットを府中、和泉多摩川、二子玉川の3つのエリアに分け (55 文字)

特にディスクリプションは途中で切れてしまっているため、改善の余地がありそうです。 

ステップ1. サーチコンソールのデータをダウンロードする

サーチコンソールのアカウントがない方は以下の記事を参考に登録してください。

関連記事:Googleサーチコンソールの登録方法|所有権の確認手順を解説

まずはAIに読み込ませるデータを用意するため、以下の手順でサーチコンソールのデータをエクスポートします。

  1. サーチコンソールを開いて「検索結果」をクリック
  2. 「フィルタを追加」をクリック
  3. 「ページ」をクリック
サーチコンソールのデータをダウンロードする手順①
  1. 条件を指定し、「適用」をクリック
サーチコンソールのデータをダウンロードする手順②

これで、フィルタを適用したページのクエリデータが確認できました。

現状は「多摩川 河川敷 ピクニック」「多摩川 ピクニック」というクエリでクリックがとれているということがわかります。

サーチコンソールのデータをダウンロードする手順③
  1. データをエクスポートするには「エクスポート」をクリックし、形式を選択します。今回は「Excelとしてダウンロード」をクリック
サーチコンソールのデータをダウンロードする手順④

これで該当記事のクエリデータがエクスポートできました。

ステップ2. プロンプトを実行する

取得したデータと記事本文をセットにして、プロンプトを実行します。 

なお、前述のように既存記事のリライトであればサーチコンソールのデータを添付し、新規記事であれば「狙いたい対策キーワード」を直接プロンプト内に指定します。状況に合わせて使い分けてみましょう。 

今回は以下のプロンプトをGeminiで実行しました。

# 目的
添付したサーチコンソールデータと以下の記事本文をもとに、記事の「タイトル」と「ディスクリプション」の改善案を作成してください。
(※新規記事の場合は「添付データをもとに」を「以下の狙うキーワード(〇〇)をもとに」に変更してください)
#条件・ルール
1.タイトル
   – 30文字以内
  – 検索キーワードをできるだけ前の方に配置する
   – 競合と被らない、差別化した表現にする
   – 5パターン提案してください
   – 強調記号(**など)は含めないでください
2.ディスクリプション
  – 80文字以内
   – 重要な結論やキーワードは必ず冒頭(前半50文字以内)に配置する
 – 競合と差別化しつつ、読者が得られるメリットを明確にする
 – 3パターン提案してください
   – 強調記号(**など)は含めないでください
#データ分析および差別化の指示
添付データの中から表示回数(インプレッション)が多く改善の余地がある重要な検索クエリを特定し、タイトル・ディスクリプションに優先反映させてください。
また、以下に掲載する「競合サイトのタイトル・ディスクリプション」を分析し、既存の表現と被らないオリジナリティや切り口を意識して作成してください。
#競合サイトの情報
(ここに上位表示されている競合のタイトル・ディスクリプションを貼り付け)
#記事本文
(ここにブログ記事の本文を貼り付け)

実行した結果、以下のようにサーチコンソールと競合の分析結果を出力しました。

プロンプト実行結果①

クリックのとれているキーワードは最前部に維持するという方針と、改善インパクトの大きい強化キーワード「二子玉川公園 ピクニック」を発見しました。

競合との差別化については以下の結果を提示しました。

プロンプト実行結果②

そしてこの分析ポイントをもとに実際にAIによって生成されたタイトルとディスクリプションが以下です。

■ タイトル改善案(5パターン)

※条件:30文字以内 / 検索キーワードを前方に配置 / 強調記号なし

1. 多摩川沿いピクニックおすすめ公園4選!二子玉川公園や府中も(29文字)
2. 多摩川河川敷でピクニック!二子玉川公園ほか府中のおすすめ公園 (30文字)
3. 二子玉川公園から府中まで!多摩川沿いピクニックおすすめ公園(29文字)
4. 多摩川河川敷ピクニックおすすめ公園4選!二子玉川公園・府中(29文字)
5. 多摩川ピクニックの穴場&人気公園!二子玉川公園や府中エリア(29文字)

■ ディスクリプション改善案(3パターン)

※条件:80文字以内 / 結論・キーワードを前半50文字以内に配置 / 強調記号なし

1. 多摩川沿いのおすすめピクニック公園4選!二子玉川公園など二子玉川や府中エリアのスポットをご紹介。アクセスや周辺施設など、最適なお出かけ先が分かります。(75文字)

2. 多摩川の河川敷でピクニックに最適な公園4選!二子玉川公園がある二子玉川や府中エリアのスポットを解説。都心からのアクセスや周辺施設などお役立ち情報が満載。(76文字)

3. 多摩川ピクニックにおすすめの公園4選!二子玉川公園や兵庫島公園をはじめ府中エリアのスポットまで網羅。アクセスや周辺施設など自分に合った公園が探せます。(75文字)

なおタイトルの文字数を指定していたものの、実際は30文字を超えて生成されるなど、指定したルールを守りきれないケースもあります。1発でうまく生成できないケースなど、必要な場合は「タイトル案をすべて30文字以内に修正して」など、追加でチャットを重ねながら理想の形へブラッシュアップしていくのがコツです。 

ステップ3. AIの出力結果からベストな案を選定・微調整する

条件に沿って出力されたら、ベストな案を選定します。さらに、選定したタイトルやディスクリプションはそのまま使うのではなく、必ず最終的に人間がチェックし、必要な微調整をしてから使いましょう。

今回の場合の選定ポイントと根拠 

AIが提示した複数の案の中から、今回は以下のポイントを重視してタイトル・ディスクリプションともぶ案1を選定しました。

  1. 既存の獲得トラフィックを守る
    現在最もクリック数を稼いでいる主力クエリ「多摩川」「ピクニック」を冒頭にそのまま残すことで、既存の獲得の維持を目指しました。
  2. 高表示回数クエリのクリック率(CTR)を高める
    表示回数が250回を超えながらクリックされていなかった「二子玉川公園」をタイトルとディスクリプション双方の目立つ位置に自然に組み込みました。
  3. 網羅性で競合と差別化する
    単一エリアの情報ではなく「府中」という地域名を記載することで「複数エリアを比較検討できる記事」としての価値をアピールしました。

最終微調整とビフォーアフター  

AIが出力した案をベースに、ユーザー視点で最も読みやすく、かつキーワードが途切れないよう手動で微調整を行った決定版がこちらです。 

タイトル:

Before: 多摩川沿いのおすすめピクニックスポット(19文字)

After: 多摩川沿いのピクニックおすすめ公園4選!二子玉川・府中エリア(30文字)

ディスクリプション:

Before: こんにちは!この記事では多摩川沿いでピクニックに最適なスポットを府中、和泉多摩川、二子玉川の3つのエリアに分け(55文字)

After: 二子玉川公園など多摩川沿いでピクニックにおすすめの公園をご紹介。都心からのアクセスや周辺施設・アクティビティなど、あなたに最適なピクニックスポットがわかります。(80文字)

リライト後はデータを測定してPDCAをまわそう 

タイトルとディスクリプションを変更したら、必ず変更後の効果検証(PDCA)を行います。

「タイトルを変えて掲載順位やCTRがどう変化したか」「既存のクリックを維持しつつ、狙ったクエリで流入が増えたか」を追跡することが重要です。

Webサイト分析ツール「アナトミー」を使えば、重要なページのURLを登録しておくだけでページのGA4・サーチコンソールのデータを含むページの詳細レポートをワンクリックで確認可能です。

アナトミーにページを登録する
アナトミーで登録したページの週次レポートを確認する

AIを活用して効率的に修正しよう 

タイトル・ディスクリプションはユーザーをサイトに集客する重要な部分です。AIを利用して、データを取り入れた効果的な修正を行うことでPDCAを高速化できます。

実際に出力された案をもとに人間の手で微調整を加え、検索エンジンにも読者にもしっかり届く魅力的なコンテンツへと進化させていきましょう。


AI検索時代にも通用するSEOの本質を学ぶ入門セミナーです。検索の仕組みや意図を整理し、コンテンツ、権威性、テクニカルSEOの観点から改善の考え方を解説。SEOの基本を学びたい方におすすめです。【参加費:無料】


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次