Bing Webmaster ToolsはBingでの自分のサイトの検索実績を確認できるツールです。この記事では、Bing Webmaster Toolsでサイトの被リンクを確認する方法「バックリンク機能」について説明します。
また、Googleサーチコンソールの「リンク機能」との比較についても説明します。
被リンクとは
被リンクとは外部のサイトから自分のサイトへのリンクのことを被リンクといいます。被リンク以外にも外部リンクやバックリンクとも呼ばれます。Bind Webmaster Toolsではバックリンク機能という機能で外部から登録している自分のサイトへリンクしているサイト、URL、リンク設定されているアンカーテキストについて確認することができます。
バックリンク機能の使い方
ここではバックリンク機能を使って外部からリンクされているドメイン、URL、アンカーテキストについて確認する方法について解説します。
Bing Webmaster Toolsにログインして左側のメニューから「バックリンク」を選択することで自分のサイトへの被リンク情報について確認することができます。
ドメインを確認する
バックリンクされているドメインを確認するには①でドメインを選択していることを確認してください。
上部(②)に自分のサイトが参照されているドメイン数の合計を確認できます。その具体的なドメインを③のドメイン詳細エリアで確認することができます。
それぞれのドメインからどれだけバックリンクされているかの数を④で確認することができます。
気になるドメイン(ここではcyclorider.com)をクリック(⑤)することで、そのドメインからのバックリンクの詳細を確認することができます。
詳細画面では実際の参照ドメイン内のどのページにどんなアンカーテキストでどのURLにリンクされているかを確認することができます。
URLを確認する
次にドメインではなく、参照されているURLを確認する場合についてです。
①で「ページ」を選択します。
すると、上部の参照ページの合計数(②)分の参照URLが確認できます。
参照ページのURL(③)はマウスオーバーすることで実際のページをブラウザで開くことができます。それぞれのページでのアンカーテキスト、設定されたURLについても確認することができます。
この参照ページについては合計数が大きくなりやすいので、④の「すべてダウンロード」からCSV形式で保存して確認するのも一つです。
アンカーテキストを確認する
次にアンカーテキストから被リンクを確認する方法です。
①でアンカーテキストを選択していることを確認してください。URLの確認時と同様に上部のアンカーテキスト(②)でアンカーテキストの種類の合計数を確認できます。
その下に実際にどのようなアンカーテキストが使われているかの一覧を確認できます(③)。各アンカーテキストからのバックリンクの数も確認できます(④)。
アンカーテキスト部分をクリックすることで、詳細を確認できます。
詳細ではクリックしたアンカーテキストがどのページで、どのURLに向けて使われているかが確認できます。
類似サイトとの被リンク状況の比較をする
Bing Webmaster Toolsでは自分のサイトのバックリンク状況だけでなく、入力した類似サイトや任意のサイトの被リンク状況を確認することができます。この機能を使うことで、競合サイトとの被リンク状況を比較することができ、今後のWebマーケティングプランの材料とすることができます。
類似サイトの登録
比較するサイトは「任意のサイトへの後方リンク」タブをクリック(①)し、「比較するサイトを追加」で比較したいサイトのURLを入力します。
今回の記事では題材として弊社が運営する多摩川レンタサイクリング事業「RIDEAWAY」を使用しておりますので、同業のシェアサイクルの大手を比較対象として入力してみます。
比較サマリーの見方
概要
自分のサイトと入力した類似サイトとのバックリンク状況のサマリーが表示されます。
概要欄(①)ではそれぞれのサイトの参照ドメインとアンカーテキストの合計が比較できます。今回はシェアサイクル大手との比較なので大きな開きがあることが一目でわかります。
トップ参照元ドメイン
トップの参照元ドメイン(①)ではそれぞれのバックリンク数が多いドメインのトップ10が表示されています。ここでドメインをクリックしても詳細な参照元ページを確認することはできません。
詳細なレポートについては下部の「詳細なレポートを表示」から全てのドメイン情報とどのページから参照されているかを確認することができます。
上位のアンカーテキスト
トップの参照元ドメイン同様に上位のアンカーテキスト(①)では使用されている回数が多い上位10個のアンカーテキストが表示されています。
ここも同様に「詳細なレポートの表示」(②)から全てのアンカーテキスト情報とそのアンカーテキストが使用されているドメイン・ページの詳細を確認することができます。
詳細な比較レポートの見方
各項目のより詳細なレポートを開くことで比較サイトと同じ参照元ドメインからのバックリンク数の違いや自分のサイトからはバックリンクを得られていないサイトだけにフィルタリングすることなどが可能になります。
参照元ドメインの詳細レポート
参照元の詳細レポートを開くとデフォルトでは参照元ドメイン名の昇順でソートされています。比較する目的であれば、デフォルトのソートにあまり意味はないので、自分のサイトのバックリンク数での降順や比較サイトでの降順などに変更することをおすすめします。そうすることで共通の参照元ドメインからのバックリンク数の比較がしやすくなります。
フィルター機能で「共通のドメインのみ表示」や「自分のサイトにリンクしていないドメインを表示」に絞り込むことも可能です。
詳細レポートでは参照元ドメインをクリックすることで具体的にどのページからどんなアンカーテキストでバックリンクされているかを確認することができます。ドメイン名のタブを切り替えることで自分のサイトと比較したいサイト、それぞれの参照元ページを確認できます。
これらのデータは「すべてダウンロード」からCSV形式でダウンロードすることができます。
アンカーテキストの詳細レポート
アンカーテキストの詳細レポートも参照元ドメインの詳細レポートと同じUIとなり、操作方法は一緒です。得られる情報がアンカーテキストベースで確認できます。
フィルター機能の条件だけアンカーテキストに対する条件になっています。
気になるアンカーテキストをクリックすることで、そのアンカーテキストが使われているページを確認できます。比較したいサイトがどのように紹介されているか具体的なページを確認できるのは便利です。
Googleサーチコンソールとの「リンク」機能との違い
Bing Webmaster Tools のバックリンク機能ですが、Googleサーチコンソールにも似た機能として「リンク」機能があります。ここでは両者の機能の違いについて解説します。
Googleサーチコンソールではリンクされている各ページの合計数がわかる
Bing Webmaster Toolsでもどのページにリンクされているかはわかりますが、Googleサーチコンソールではリンクされているページがわかるだけでなく、各ページにリンクされている合計数もわかります。Bing Webmaster Toolsの場合は参照ページにデータをCSV形式でダウンロードした上で集計が必要になりますが、Googleサーチコンソールではそれが不要です。
Bing Webmaster Tools では計測されていないドメインやページがある
参照ドメインのデータについてもGoogleサーチコンソールとBing Webmaster Toolsでは異なります。現状では、Googleサーチコンソールの方がより多くの参照元ドメインが計測されています。
例えば、今回の例で言えばGoogleサーチコンソールではTwitter.comからの参照が計測されていますが、Bing Webmaster Toolsでは計測されていませんでした。
また、どちらにも計測されていたドメインにryde-go.comというのがありますが、参照されているページ数がGoogleサーチコンソールの方が多く計測されています。
この違いはMicrosoftとGoogleでは異なるクローリングの仕組みを使っていることにより違いが現れていると推測していますが、明確な理由については不明です。
現状ではGoogleサーチコンソールでも確認することでより詳しく確認はできそうです。
Googleサーチコンソールでは内部リンクがわかる
Googleサーチコンソールの「リンク」機能では自分のサイト内の内部リンク状況を確認することができます。Bing Webmaster Toolsの「バックリンク」機能はその名前の通り、外部サイトからのリンクについてのみ知ることができますが、Googleサーチコンソールでは内部リンクの状況を把握することができます。ここは大きな違いと言えそうです。
この機能はサイト内のページ間のリンクを貼っていく内部SEO対策を行う上で有用な情報となります。
Googleサーチコンソールでは類似サイトとの比較分析はできない
一方、Googleサーチコンソールの「リンク」機能では類似サイトや競合サイトの比較分析はサポートしていません。そのため、競合サイトの被リンク分析を行うには競合分析ツールが別途必要となります。
この点はBing Webmaster Toolsの使い勝手が良さそうです。
まとめ
Bing Webmaster Toolsのバックリンク機能では自分のサイトに関して以下の情報を確認することができます。
- 参照されているドメイン(サイト)
- 参照されているページ
- 参照されているページ上でのアンカーテキスト
- 参照先のページURL
また、自分のサイトだけでなく任意に入力した類似サイトに関しても上記情報を確認して、自分のサイトと共通する参照ドメインや数を比較することができます。
一方で、Googleサーチコンソールのリンク機能との比較においては以下のような違いがありました。
- Googleサーチコンソールではリンクされている各ページの合計数がわかる
- Bing Webmaster Toolsでは計測されていないドメインやページがある
- Googleサーチコンソールでは内部リンクがわかる
- Googleサーチコンソールでは類似サイトとの比較分析はできない
それぞれのSEO対策を検討する上で各社からの評価状況を把握するなら、各社が提供するツールを使って情報を把握するのが良いでしょう。
一方で自分のサイトのバックリンク情報をより詳しく見るならGoogleサーチコンソールのリンク機能の方が現状ではより詳しく確認できそうです。
類似サイトや競合サイトのバックリンク状況を調べるならBing Webmaster Toolsのバックリンク機能は無料で利用できる強力なツールではないかと思います。
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