Google Search Console(サーチコンソール)の「Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)」レポートをチェックしていて、「LCP の問題: 2.5秒超(改善が必要)」や「LCP の問題: 4秒超(不良)」といった警告を目にしたことはありませんか?
これらは、あなたのWebサイトのユーザー体験(UX)に課題があることを示す重要なサインです。
当記事では、Core Web Vitalsの主要指標であるLCP(Largest Contentful Paint)に焦点を当て、その正体と、なぜGoogleがこの数値を重要視するのかを解説します。
主要AIプラットフォームの仕組みの違いを整理したうえで、AIOの現実的な目標設計、SEOとの両立戦略、そしてAI時代の「目的検索」に対応するための情報戦略とコンテンツ設計の具体策を解説します。【無料】
LCPとは最大コンテンツが表示されるまでの時間
LCP(Largest Contentful Paint)とは、一言で言えば「ページ内のメインコンテンツが画面上に描き出されるまでの時間」を指します。
ユーザーがURLをクリックしてから、画面の中で最も大きな要素がパッと表示されるまでの「体感的な速さ」を測定しています。
LCPの対象となる主な要素
ブラウザは、ページ上の以下のような「面積の大きい要素」をLCPの候補として判定します。
- メインビジュアル: ヒーローエリアの画像やカルーセルスライダー
- 動画コンテンツ: 動画の読み込み前に表示されるポスター画像(サムネイル)
- 背景画像: CSSで指定された大きな背景デザイン
- テキストブロック: 記事のタイトル(H1タグ)や、画面の大半を占めるリード文
LCPが重要視される理由とユーザーへの影響
LCPは、ユーザーが「このページは表示された」と実感する瞬間(知覚されるロードスピード)を直接的に測る指標です。
LCPが遅いと、ユーザーは「サイトが反応していない」とストレスを感じ、コンテンツが表示される前にブラウザを閉じて離脱してしまいます。つまり、LCPは単なる読み込み速度ではなく、「ユーザーがサイトを快適に閲覧できるか」という体験そのものを数値化したものであり、サイトの成果(直帰率や成約率)に直結するため重要視されています。
FCP(First Contentful Paint)との違い
LCPと混同されやすい指標に「FCP」があります。
- FCP(First Contentful Paint): 画面に「何か(ロゴや背景色など)」が最初に出始めた時間。
- LCP(Largest Contentful Paint): 画面の「主役」が揃った時間。
FCPは「反応の良さ」、LCPは「読み込みの進捗」を示す指標です。ロゴや背景がすぐに出る(FCP)ことも安心感に繋がりますが、同時にメインの情報を届ける(LCP)ことも重要です。
LCPの「しきい値」と判定の仕組み
Googleは、LCPのスコアを以下の3つのステータスで判定しています。
| ステータス | スコア(秒) | 意味 |
| 良好 (Good) | 2.5秒以下 | ユーザーにとって快適な状態 |
| 改善が必要 | 4.0秒以下 | UXに課題があり、SEOにも影響する可能性あり |
| 不良 (Poor) | 4.0秒超 | 非常に遅く、早急な改善が必要 |
サイト全体の評価としては、「2.5秒以下」を満たしていればそのサイトは「良好」と判断されます。
評価基準となる「75パーセンタイル」の考え方
LCPを確認する際、「自分のPCで速いから大丈夫」と判断してはいけません。ユーザーの環境は、最新機種から数年前のスマホ、高速Wi-Fiから不安定な4G回線まで千差万別だからです。
そのためGoogleは、全ユーザーのうち「75パーセンタイル(上位75%)」の数値を合否の基準にしています。これは、訪問者100人を表示速度順に並べたとき、「75番目に遅かった人の体験」が2.5秒以内であれば合格とする仕組みです。
一部の特別な環境ではなく、4人中3人のユーザーが安定して快適に閲覧できているか。この「平均的な体験の質」が、サーチコンソールで良好判定を得るための条件となります。
まとめ
LCPは、単なる技術的な数値ではなく、「ユーザーをどれだけ待たせず、満足させられるか」を数値化したものです。
サーチコンソールで「LCPの問題」が指摘されている場合、それはあなたのサイトの「主役」が、ユーザーの元へ届くのが遅れていることを意味します。放置すれば、サイトの信頼性にも悪影響を及ぼしかねません。
問題の概要が理解できたら、次は「自分のサイトのどこに具体的な原因があるのか」を特定するステップへ進みましょう。








