指名検索(ブランド検索)とは?SEO分析における指名検索の考え方

こんにちわ、SEO分析ツール「アナトミー」マーケティングチームの山本です。


自社サイトのSEO分析をしていると、どのようなキーワードでサイトに流入してくるのか気になりますよね。

今回は、様々な検索流入のなかでも『指名検索(またはブランド検索とも言われています)』と『指名キーワード』と呼ばれるキーワードについてお話します。『指名検索』とはどのような検索、キーワードのことを指すのか。『指名検索』によるサイト流入が多い場合、ほとんどない場合でSEO分析上どのように考えれば良いかをお伝えします。

目次

指名検索(ブランド検索)とは

指名検索とは固有名詞(企業名、ブランド名、サービス名、店名、URL等)を含むキーワードを使った検索のことを指します。とりわけBtoCにおいては、ここでいう固有名詞=ブランド名であることが多いので、指名検索と同じ意味でブランド検索と言われていたりもします。


弊社で例えるなら以下のようなキーワードになります。

  • 企業名:シンメトリック
  • サービス名:アナトミー
  • 店名:ライドアウェイ
  • URL:symmetric.co.jp

※シンメトリック・・・弊社名
※アナトミー・・・・・弊社が提供するSEO分析ツールの名称
※ライドアウェイ・・・弊社が提供するスポーツバイク専門レンタサイクルショップの店名

指名検索ではユーザーが特定のWebサイトやWebページを求める検索方法であり、「Google検索品質評価ガイドライン(2022年12月15日更新版)」の中では、Website Queriesとして分類されているものになります。

ちなみに指名検索以外の検索のなかにはKnow QueriesやDo Queriesに分類される『目的検索』と呼ばれる検索がありますが、これについては別記事で解説します。

指名検索は企業名やサービス名等を既に知っているユーザーが、そのサービスや企業のWebサイトを求めて検索してくる行為になります。つまり、指名検索の数は認知度のパロメーターともいえます。

指名キーワードの分類

指名検索で使われるキーワードを「指名キーワード」と呼びますが、固有名詞単体キーワードだけでなく、固有名詞が含まれる2語以上の複合キーワードでも指名キーワードに分類され、指名検索されたと考えます。


例えば弊社が提供するレンタサイクルの「ライドアウェイ」であれば、

「ライドアウェイ」
「rideaway」
「ライドアウェイ 料金」
「ライドアウェイ ロードバイク」
「rideaway 営業時間」

上記のいずれも指名キーワードに分類され、これらのキーワードによるサイト流入は指名検索による流入と判断します。

サイト流入した指名キーワードを確認する方法

では、実際にサイト流入した指名キーワードを確認する方法にはどのような方法があるでしょうか。

Googleからサイトへの検索キーワードを確認するにはGoogleが無償で提供しているGoogleサーチコンソールを利用します。Googleサーチコンソールで検索キーワードを確認するためには予めサイト登録などを済ませておく必要がありますが、具体的な登録方法とGoogleサーチコンソールの使い方については別記事で紹介していますので、以下をご覧ください。

Googleサーチコンソールの登録方法と使い方

サーチコンソールで確認

それでは具体的にどのようにサーチコンソール上でサイトへの流入キーワードを確認できるか見ていきましょう。
サーチコンソールにログインしたら左側のメニューで「検索パフォーマンス」を選択します。

サーチコンソールのメニューで検索パフォーマンスを選択

「クエリ」というタブが選択されている状態を確認し、その下にクエリ(検索された時にキーワード)の一覧が表示されています。初期はクリック数の上位順でソートされて表示されています。

クエリタブを選択すると検索クエリの一覧が表示される

このクエリ一覧から指名検索のキーワードを探すこともできますが、かなりの数の表示されているので、どのような指名キーワードでどれだけ指名検索されたのかを把握するのは少し大変です。


そこで、フィルタを使って指名キーワードにあたる企業名やサービス名が含まれるクエリに絞り込みます。ここでは弊社のレンタサイクル店の名前「rideaway」を確認します。

  1. 「+新規」から「検索キーワード」を選択。
  2. 検索キーワード内で指名キーワード(例:rideaway )を入力して適用。
新規から検索キーワードで絞り込みたい検索キーワードを入力

すると、ここでは「rideaway」という指名キーワードが含まれたクエリのみ絞り込まれます。上部にこの検索キーワードのみに絞り込まれた状態の「合計クリック数」、「合計表示回数」、「平均CTR」、「平均掲載順位」が確認できます。


その下に「rideaway」が含まれる指名キーワードの一覧を確認することできます。各キーワードの右側にはそれぞれのクリック数、表示回数や平均掲載順位が確認できます。
※ここで表示されている項目は上部のチェックボックスにチェックが入っている項目となります。

絞り込まれた検索キーワードの一覧が表示される

このようにサーチコンソール上で流入キーワードを確認し、その中から個別にキーワードをチェックすることでサイト名などの固有名詞を含む『指名キーワード』がどのぐらい表示、クリックを得たのかを確認することができます。

無料のSEO分析ツール「アナトミー」で確認

Googleサーチコンソールで流入キーワードを確認することもできますが、確認の度にキーワードを個別にチェックする必要があり、少し集計に手間がかかります。


そこで、Googleサーチコンソールと弊社が提供しているSEO分析ツール「アナトミー」を連携しておくことで、その手間がなくなります。アナトミー登録時に入力する『指名キーワード』を元に連携したサーチコンソールのデータから『指名キーワード』を自動的にサーチコンソールのクエリデータから抽出して、週次で自動で記録します。

指名キーワードのデータサマリが週次で自動的に計測される

この『指名キーワード』は初期登録後に登録することもできます。


▼指名キーワード対象を登録(初期設定後)
登録キーワード > +ボタン > キーワード登録

指名キーワードを入力し「部分一致」と「指名」を選択して登録します。
もし「rideaway」と「ライドアウェイ」が含まれるキーワード全てではなく、「rideaway」,「ライドアウェイ」の単体キーワードのみをチェックしたい場合は「完全一致」を選択します。

アナトミーの登録キーワードで指名キーワードを登録

このようにキーワードを登録することで、指名キーワードの「平均順位」、「表示回数」、「クリック数」を週次で自動計測してくれます。

これは無料プランの「ダッシュボードプラン」で確認できる機能なの是非無料登録して試してみてください。

指名検索によるサイト流入が多い場合

サーチコンソールやアナトミーでサイトの検索流入キーワードを分析して、サイト全体の検索流入に対して『指名検索』の割合が多かった場合、これはSEOとしてどのように考えるとよいでしょうか。

先程も伝えた通り、指名検索はサービス名等を既に知っているユーザーが、そのサービスのWebサイトを求めて検索する行為であり、認知度のパロメーターともいえます。

そのため指名検索の割合が多い場合は、そのサイトはエンゲージメントの高いユーザーを集客できていると言えます。ただ、全体の割合として指名検索が多い場合でも、その数が市場規模とかけ離れている場合、これはまだ一部のユーザーにしかサービスが知られておらず、新規ユーザー獲得のためにWebサイトのSEOの改善の余地が高く、SEO対策が有効であると考えることができます。

別のパターンとして、例えば超有名ブランドサイトなどであれば、サイト全体の検索流入数に対して指名キーワードが含まれる割合が高く、さらにその検索数も圧倒的であれば、これは適切な状態と言うこともできます。

このパターンの場合、サービス名等が広く一般に知れ渡っている状態であり、ある意味SEOの最終形であるとも言えます。

指名検索によるサイト流入がほとんどない場合

一方で、指名検索による流入がほとんどない場合はどうでしょうか。

サイト全体の検索流入数自体がほとんどない場合は、検索流入者がどのようなキーワードで流入しているかの問題の前に正しく検索結果に表示されているか、つまりサイトのページがインデックスされているか、など根本的な問題を確認する必要があります。


このケースは『検索エンジンのインデックスとは?Googleへの正しい登録方法』もご覧ください。


そうではなく、ある程度検索流入があるにもかかわらず指名検索がほとんどない場合、この場合はサイトの種別によって考え方は変わります。

コンテンツマーケティングを目的とする自社メディアサイトであれば、指名検索はほとんどないケースが多く、指名検索以外のキーワードで検索流入を獲得できていれば問題ないと言えます。

通常のサービスサイトや企業サイトであるにも関わらず、指名検索がほとんどない場合はSEOの改善の余地が高いと考えることができます。

これは、指名検索以外のキーワードで検索流入を得ることが出来ていますが、最もエンゲージメントの高い指名検索が得られていない状態となります。このケースが多い場合は、企業名やサービス名自体が一般用語(株式会社〇〇の〇〇が一般用語であるケース)であったり、似たような名前が乱立するサービスである場合があります。

まとめ

指名検索は固有名詞を含むキーワードでの検索行為であり、固有名詞=ブランド名というケースも多いのでブランド検索とも呼ばれております。指名検索は認知されていないと検索できない方法であることかあら、企業やサービスの認知度を測るパロメーターにもなります。

故に、指名検索を行うユーザーは高い目的意識を持ってサイトを訪れるのでエンゲージメントの高いユーザーが多い検索でもあります。

そんな特徴がある指名検索が、自社サイトの検索流入のなかでどのくらいの割合があるのか、どのような指名キーワードで検索されているのかを把握することで自社が施策すべきSEOについても見えてきます。

SEO分析ツール「アナトミー」のポートフォリオ分析
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