Googleサーチコンソールのインデックス登録レポートの「クロール済み – インデックス未登録」の意味と必要な対応について説明します。
「クロール済み – インデックス未登録」の意味
「クロール済み – インデックス未登録」は、Googlebotによるページのクロールには成功したものの、何らかの理由でインデックスに登録する必要はないと判断されたという意味のメッセージです。
このメッセージが表示される理由として、以下が考えられます。
- サイトの共通部分を除いたページ固有のメインコンテンツが不足している
- 他のページとコンテンツが重複している
- サイトマップやフィードなど、ユーザーに向けたページではない
必要な対応
前提として、このメッセージはSEO上対応の必要がないことが多いです。このメッセージの対象となったページは、ウェブマスターにとっても、インデックス登録する必要がないページであることが多いからです。
ただし、優先度は低いもののメッセージを放置していると他の重要なアラートを見逃してしまう可能性もあるため、メッセージの解消のための対応をお勧めします。
以下の手順で対象のページを確認したのち、ページそれぞれについて対応を検討します。
- サーチコンソールのインデックス登録レポートのページで該当のメッセージの行をクリック
- 対象ページの一覧を確認
メインコンテンツが不足している場合
サイトの共通部分を除いたページ独自のコンテンツがほぼ存在しないような場合には、コンテンツの不足が原因と考えられます。対応とては十分にコンテンツを追加するか、検索結果に表示させる必要がないページであればnoindexを設定します。
他のページとコンテンツが重複している場合
ほぼ同じコンテンツのページが他に存在するケースのほか、URL末尾の「/」や「index.html」、パラメータの有無によっても発生します。この場合には、canonicalタグを使用してURLの正規化を実施します。
なお、似たような例としてページネーションの2ページ目以降でこのメッセージが表示されることもあります。ページネーションの場合は重複ページではないため、単純にcanonicalを1ページ目に向けて設定すれば良いという訳には行きません。本題から逸れるためページネーションのSEO戦略についてはこの記事では割愛しますが、Googleのドキュメントをご参照ください。
参考記事:ページネーション、無限スクロールや「もっと見る」ボタン | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
XMLサイトマップやフィードなど、ユーザーに向けたページではない場合
ユーザーに向けたページではないので、検索結果に表示させる必要はありません。そのため、noindexを使用して検索結果からの除外を明示的に指示します。なおXMLサイトマップなどHTML以外のリソースの場合はX-Robots-Tagヘッダを使う必要があります。
メッセージが古い場合もある
上記のどのケースにも当てはまらない場合には、メッセージが古いケースも考えられます。例えば、コンテンツが中途半端な状態でページを公開してしまい、修正するまでの間にクロールされて、以降クロールが来ていない、といったケースです。この場合は特に対応不要なので、次の「修正の検証」に進んでください。
修正後に「修正を検証」を実行する
各対応が完了したら、インデックス登録レポートの画面で「修正を検証」を実施します。これにより、修正のメッセージの対象ページ全てに対してGooglebotによる再クロールがスケジューリングされます。再クロールが完了すればステータスが更新されます。「修正を検証」には一定の時間がかかります。
検証は通常 2 週間ほどで完了しますが、それより長くかかる場合もあります。検証完了までしばらくお待ちください。検証に合格するか不合格となった時点で通知が届きます。
検証の詳細 – Search Console ヘルプ
「修正を検証」を実行しなくても、該当のURLが再度クロールされればステータスは更新されます。
まとめ
Googleサーチコンソールの「クロール済み – インデックス未登録」は、SEO上は問題ないことが多く対応の優先度は低いメッセージですが、他のアラートの見落としを防止する観点で、どこかのタイミングで解消しておくことをお勧めします。
弊社ではサーチコンソールとGA4データを1つにまとめて分析ができる「SEO分析ツール アナトミー」 を提供しております。運用しているサイトのSEOチェックを行うのに必要な機能が揃ったダッシュボードプランは全て無料でずっとご利用いただけます。是非、アナトミーに無料登録してサイトのSEOチェックをしてみてください。