SEOキーワード選定の基本|検索volと検索意図を徹底解説

こんにちは、SEO分析ツール「アナトミー」開発チームの内村です。

SEO対策といえば、「キーワード選定が最も重要だ」とよく言われます。しかし、実際にどのキーワードを選び、どのように記事に落とし込めばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。

本記事では、SEOにおけるキーワード選定の基本的な考え方から、検索ボリュームの活用方法、そしてユーザーの検索意図の調べ方まで、実践的なポイントをわかりやすく解説します。検索ボリュームだけでなく、ユーザーのニーズも意識しながら、自分のサイトに合ったキーワード選びのコツを紹介します。SEOの成果を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

SEOキーワード選定とは

キーワード選定とは、SEOにおいてどの検索キーワードを狙うかを決めることを指します。

このキーワード選定をなんとなくで決めてしまうと、さまざまな問題が発生する可能性があります。例えば、競合が多すぎてなかなか上位表示できなかったり、上位表示はできてもそもそも検索されておらずサイトへの流入がほとんどなかったり、アクセス数は増えてもコンバージョン(CV)につながらないといった事態に陥ることもあります。

せっかく時間と労力をかけてSEO対策をしても、ターゲットとなるユーザーが訪れなければ意味がありません。

そこで重要になるのが、検索キーワードの選定時に「検索ボリューム」と「検索意図」をしっかり意識することです。これらを押さえておくことで、狙ったユーザーの流入や成果につながるSEOが実現しやすくなります。

検索ボリューム

検索ボリュームとはそのキーワードが一定期間でどれだけ検索されているかを表す指標です。一般的には月間検索ボリュームを指すことが多く、一か月間でそのキーワードが検索された回数を表しています。

この検索ボリュームを把握することでそのキーワードに需要があるのか、ないのかを判断することができ、検索で上位表示ができたがそもそも検索されないといった事態を避けることができます。

また基本的に検索ボリュームが多いキーワードは需要があり、競合性も高いものが多いです。なので検索の上位表示出来たときの集客効果は大きいですが、上位表示する難易度が高いという事が言えます。

キーワードの検索意図

検索意図とは、あるキーワードで検索をしたユーザーがどんな事を知りたくて検索したかという、検索(ユーザー)の目的や意図の事です。

たとえばあなたが渋谷で焼肉店を経営していたとしましょう。

「焼肉 作り方」というキーワードで1位表示されるよりも、「焼肉 渋谷」というキーワードで1位表示された方が渋谷で焼肉店をさがしている、ターゲットとなるユーザーが検索してくれそうな気がしますよね。

ターゲットとなるユーザーが検索するであろうキーワードを選定することで「アクセスは増えたがCVが増えない」といった状況に陥ることを防ぐことができます。

キーワード選定ツール

キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる

まず上記の検索ボリュームと検索意図を「キーワードプランナー」を使って調べてみましょう。

「キーワードプランナー」はGoogleが提供しているGoogle広告に出稿する際にキーワードの検索ボリュームや競合性などを調べることができるツールです。

新しいキーワードを見つける

キーワードプランナーにログインして、「新しいキーワードを見つける」をクリックします。

「焼肉 渋谷」というキーワードを入力します。

キーワードプランナーの結果画面

このような結果が表示されました。

「焼肉 渋谷」というキーワードは1か月で6,600回検索されている事が分かります。

また「焼肉 渋谷」に関連あるキーワードとして、以下のようなキーワードが表示されています。

  • 渋谷 焼肉
  • 新宿 焼肉
  • 渋谷 焼肉 安い
  • 渋谷 焼肉 おすすめ
  • 渋谷 焼肉 個室

また一番右の「ページ上部に掲載された広告」の項目はGoogle広告にそのキーワードで出稿した際にかかる費用の目安です。つまり、この金額が大きければ大きいほどキーワードとしての難易度が高いということを表しています。

キーワードの検索ボリュームが多い(=需要がある)場合、一般的には検索で上位表示を狙う難易度が高くなりますが、上位に入れたときの集客効果も大きくなります。

反対に、検索ボリュームが少ない(=需要が少ない)キーワードは、比較的上位表示がしやすいものの、集客効果も限定的になりがちです。

ただし、検索ボリュームが小さくても、自社のビジネスに直結しやすい、すなわちコンバージョンにつながりやすいキーワードの場合は、狙っている競合が多く、上位表示の難易度が高いことも珍しくありません。

このように、単純に検索ボリュームの大小だけで判断するのではなく、競合の強さや、ターゲットユーザーが実際に検索しそうなキーワードかどうかをしっかり見極めて選定することが、SEO対策の第一歩となります。

競合サイトからキーワードを探す

キーワードプランナーを使って競合サイトの検索キーワードを確認することもできます。

キーワードプランナーを開き、「新しいキーワードを見つける」をクリックします。

その後右上の「ウェブサイトから開始」を選択し、競合サイトのURLを入力して結果を表示を選択すると、競合のサイトに関連するキーワードが検索ボリュームと共に表示されます。

そのキーワードの中から自社のサイトで獲得できていないキーワードを探すことで、今後のコンテンツ作成のヒントや、新たに狙うべきテーマを見つけることができます。競合が強い分野だけでなく、自社ならではの強みや独自性を活かせるキーワードにも注目し、優先的にコンテンツ化していくことで、効率よく集客や成果につなげることが可能です。

キーワードプランナーを使う上での注意点

キーワードの検索ボリュームを調べる際には、Googleキーワードプランナーを使うことが一般的ですが、このツールには注意点があります。Google広告に出稿していないアカウントの場合、キーワードごとの検索ボリュームが「10〜100」「100〜1000」といった大まかな幅でしか表示されません。

例えば、「SEO対策」というキーワードを調べると、広告未出稿の状態では「1,000〜1万」といった幅のある数値しか確認できません。一方、Google広告に出稿している場合は「5,400」など、より詳細な月間検索数が表示されます。

このように、キーワードプランナーの検索ボリュームデータはアカウントの利用状況によって精度が異なるため、選定の際は注意が必要です。より正確なデータを得たい場合は、有料プランの利用や他のキーワード調査ツールの併用も検討しましょう。

関連(サジェスト)キーワードから選ぶ

Googleで検索をするときに下の図のような表示が出ることがありますよね?

Googleサジェストキーワードからキーワードを選ぶ

この表示されているキーワードはGoogleサジェストといいます。Googleサジェストは、入力したキーワードと一緒によく検索されているキーワードを表示してくれる機能のことです。

このサジェストを確認することで、対策したいキーワードと関連性の高い、よく一緒に検索されているキーワードを探すことができます。

Googleの検索窓にキーワードを入力して確認することもできますが、次のようなツールを使って確認することもできます。

Google検索結果(SERP)を活かしたキーワードの取捨選択

キーワードプランナーやGoogleサジェストを活用すると、多くのキーワードを見つけることができますが、その中には検索意図に合わないものも含まれています。こうしたキーワードでSEO対策をしても、なかなか上位表示にはつながりにくいものです。

そこで役立つのが「SERP分析」と呼ばれる手法です。SERP分析は、Googleの検索結果(SERP)を実際に確認し、検索ユーザーの意図にマッチしているかどうかを見極めて、キーワードを絞り込む方法です。実際の検索結果をチェックすることで、どんな内容のページが上位に表示されているかを把握でき、より的確なキーワード選定が可能になります。

SERP分析の詳しい手順については、下記のオンラインセミナーで詳しく解説しています。

SEOセミナーVol.3【キーワード編】SERPから適切なキーワードを選定する

キーワードの記事への入れ方

キーワード選定が完了したら、いよいよコンテンツの作成です。

選定したキーワードを上手く生かしてコンテンツを作成しましょう。

以下のポイントを意識すると、SEO評価の高いコンテンツを作ることができます。

タイトルタグに選定キーワードを含める

タイトルタグはSEO上重要な要素です。選定したキーワードは必ずタイトルタグの前の方に含めましょう。

ただし、不自然な表現になってしまっては、クリック率に悪影響を及ぼすので、表現には注意して、使用回数は多くても2回にとどめましょう。

参考:SEOを意識したタイトル(titleタグ)の付け方

ディスクリプションに選定キーワードを含める

ディスクリプションには、選定したキーワードをできるだけ自然に盛り込むことが大切です。ディスクリプションはタイトルと並びSEOで重要な役割を持っていますが、必ずしも検索結果のスニペットとしてそのまま表示されるとは限りません。
ユーザーが検索するキーワードや検索意図によっては、Googleが自動的に別の文言を抽出する場合もあります。ただし、選定したキーワードがディスクリプションに含まれている場合、そのキーワードで検索されたときに表示されるケースも多くあります。

そのため、検索ユーザーの興味を引く内容であることに加え、狙ったキーワードを1つは自然な形で入れておくと効果的です。ディスクリプションはおおよそ100文字程度で、簡潔にまとめることを意識しましょう。

見出しタグに選定キーワードを含める

見出しタグにも選定したキーワードをできるだけ前方に含めることが推奨されます。見出しは記事の構成や主旨を示す大切な要素なので、キーワードを意識しつつ、見出しだけで記事の内容が伝わるように心がけましょう。

ただし、SEOを意識しすぎてすべての見出しに同じキーワードを無理に詰め込んでしまうと、不自然で読みにくい記事になってしまいます。ユーザーが記事をスムーズに読み進められ、内容を理解しやすい見出しを優先することが大切です。

これはSEO全般にも共通して言えることですが、最終的に検索エンジンから評価されるのは、ユーザーにとって価値のある良質なコンテンツです。検索エンジンを過度に意識しすぎるのではなく、まずは読者目線で分かりやすく、有益な記事を作ることを意識しましょう。その結果が、SEOにも良い影響を与えます。

本文内に選定キーワードを含める

本文内にも選定したキーワードを適切に盛り込むことは大切ですが、見出しの場合と同様に「どのくらいの回数入れるか」といったことに過度にこだわる必要はありません。キーワードを無理に詰め込みすぎると、文章が不自然になったり、読みにくくなってしまい、かえって逆効果になる場合があります。

本当に大切なのは、そのキーワードで検索するユーザーが「知りたい」と思っている情報を、分かりやすく正確に伝えることです。価値のあるコンテンツを作ることを意識して書けば、自然とキーワードも適切に含まれるはずです。
どれだけキーワードを使うかよりも、「ユーザーにとって分かりやすい」「情報がしっかり伝わる」ことを最優先に考えましょう。最終的には、良質なコンテンツこそがSEO対策として最も効果的です。

記事構造設計書を作成する

このようにキーワードからタイトルや見出しを決めるには、Excelファイルなどを使い、ページ全体の文書構造を練り上げるとよいでしょう。

ブログを書く前に、SEOに強い文書構造に決めておけば、コンテンツの質も上がり、手戻りも減らせるはずです。

当ブログでも、ブログ構造設計書を活用して、効率的な記事ライティングをしています。

効果的なキーワード選定でSEOを成功へ

SEO対策を始めるにあたって、適切なキーワードを選定することの重要性について解説してきました。難易度が高すぎるキーワードや需要の少ないキーワードを選んでしまうと、なかなか成果につながりにくい場合もあります。

もしSEO対策を進めていて思うような効果が得られていない場合は、この機会にキーワード選定を見直してみるのも一つの方法です。

また、選んだキーワードが本当にユーザーの検索意図に合っているかどうかを知るには、実際の検索結果(SERP)を確認して分析することが効果的です。SERP分析の具体的な方法については、下記のセミナーで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

最後に弊社ではサーチコンソールとGA4データを1つにまとめて分析ができる「SEO分析ツール アナトミー」 を提供しております。運用しているサイトのSEOチェックを行うのに必要な機能が揃ったダッシュボードプランは全て無料でずっとご利用いただけます。是非、アナトミーに無料登録してサイトのSEOチェックをしてみてください。

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