ドメインパワーとは?SEOへの影響とチェックツール10選

こんにちは、SEO分析ツール「アナトミー」開発チームの新枦です。

ドメインとは、 こちらのブログのURLにおける「technical-seo.jp」に当たる部分を指します。SEO対策を行う上で、サイトのドメインがどれほど評価されているかご存知ですか?

この記事では、ドメインパワーについて、そしてSEOへの影響やドメインパワーチェックツールについて解説していきます。

目次

ドメインパワーとは?

ドメインパワーとは、別名「ドメインオーソリティ(Domain Authority)」とも呼ばれ、Googleが検索順位を決定する上での評価項目の一つです。

Googleでは、サイトのコンテンツの評価をして検索順位を決定していますが、それとは別にドメイン毎にサイトの評価をしていると一般的に言われています。実際に検索結果に表示されるページを見ても、更新頻度が高いような、きちんと運用されているサイトや有名サイトが上位に表示される傾向があることが分かります。

ドメインパワーチェックツール

ドメインパワーをチェックするツールは無料・有料問わずあります。無料だとパワーランクチェックツールやMoz、有料だとAhrefsやMajesticといったドメインパワーチェックツールがあります。各ツールで独自計測したドメインパワーの値を確認することができます。

パワーランクチェックツール

株式会社アクセスジャパンの独自アルゴリズムで、SEO観点でのドメインの強さを数値化してくれるツールです。ドメインを入力しチェックボタンを押すだけで、ドメインパワーを計測してくれます。また、パワーランクランキングを見れば、ドメインパワーが強いサイトが分かります。

ツール名パワーランクチェックツール
URLhttps://www.ispr.net/tools/power-rank-check
料金無料
利用制限ゲスト:1日3回まで
無料会員:1日10回まで
日本語対応
運営会社株式会社アクセスジャパン

Moz

2004年から様々なSEOツールを提供しているMoz。Free Domain Authority Checkerでドメインパワー(Domain Authority)をチェックできます。会員登録をすれば無料で1日3回まで、Moz Proを契約すると回数無制限で利用できます。

ツール名Free Domain Authority Checker
URLhttps://moz.com/domain-analysis
料金無料/有料($99/月~)
利用制限無料会員:1日3回まで
Moz Pro会員:無制限
日本語対応×
運営会社SEOMoz, Inc.

Ahrefs

大量のリンクデータを備えた包括的なSEOツール「Ahrefs」が提供するドメインパワーチェックツールです。Ahrefsではドメインパワーのことを「ドメインレーティング(Domain Rating)」と呼んでおり、ドメインを入力するだけで、すぐに結果が分かります。なおAhrefsを使うと、自社サイトだけでなく競合サイトの被リンク分析や想定流入キーワード、ソーシャルメディアの反応などを把握できます。

ツール名Webサイト権威性チェッカー
URLhttps://ahrefs.com/ja/website-authority-checker
料金無料
利用制限回数制限なし?
日本語対応
運営会社Ahrefs Pte.Ltd

Majestic

自社や競合のWebサイトの被リンクを解析できるツールで、3つのユニークな独自指標を搭載しています。被リンクの質を表す「トラストフロー」、被リンクの量を表す「サイテーションフロー」、特定の業界・カテゴリへの影響度を表す「トピカルトラストフロー」があり、ドメインパワーを3つの指標で分析できます。なお、「トラストフロー」と「サイテーションフロー」から算出される「フローメトリック」という値がドメインパワーにあたるものです。

ツール名Majestic
URLhttps://ja.majestic.com/
料金無料/有料($49.99/月~)
利用制限ゲスト:1日1~2回まで
無料会員:1日1回まで
有料会員:無制限(プランによる機能制限あり)
日本語対応
運営会社Majestic-12 Ltd

Semrush

検索エンジン上位表示に役立つキーワード、バックリンク、広告など、さまざまなSEO情報を提供するツールです。またプロジェクトを作成して自社サイトと競合サイトを登録すれば、SEO上の強み・弱みを定期的に確認することができます。Semrushでは「Authority Score」の値がドメインパワーにあたります。

ツール名Semrush
URLhttps://www.semrush.com/analytics/overview/?searchType=domain
料金無料/有料($119.95/月~)
利用制限無料会員:1日10回まで
有料会員:無制限(プランによる機能制限あり)
日本語対応
運営会社Semrush Holdings, Inc.

Serpstat

Serpstatは、キーワードリサーチ・競合分析・バックリンク分析・ランキングトラッキングなど、さまざまなSEOツールを提供しています。ドメインパワーは「Backlink Dashboard」にあるSDR(Serpstat Domain Rank)の値から確認できます。

ツール名Serpstat
URLhttps://serpstat.com/
料金無料/有料($55/月~)
利用制限無料会員:1日5回まで
有料会員:4,000回~(プランによって異なる)
日本語対応
運営会社Serpstat

CognitiveSEO

バックリンクプロファイル、キーワードリサーチ、ランキングトラッキング、コンテンツオプティマイゼーション、競合分析などの機能を備えた包括的なSEOツール。CognitiveSEOにはドメインパワーに相当する項目はありません。その代わり、「Domain Profile Influence」の円グラフを見れば、影響力を持ったリンク元ドメインがどの程度あるか、が分かります。

ツール名CognitiveSEO Site Explorer
URLhttps://cognitiveseo.com/site-explorer/
料金有料($129/月~)
利用制限無料トライアル:7日間
有料会員:4,000回~(プランによって異なる)
日本語対応×
運営会社GESKIMO SRL

Raven Tools

SEO、ソーシャルメディア、コンテンツマーケティングなどの機能を統合したオールインワンのマーケティングプラットフォームで、ドメインオーソリティやバックリンクの分析などSEOに関する機能も提供します。「Domain Authority」の値がドメインパワーにあたりますが、Raven Toolsではドメイン年齢やページ権威性を含めた総合スコアも分かるようになっています。

ツール名Raven Tools
URLhttps://raventools.com/backlink-checker/
料金有料($30/月~)
利用制限無料トライアル:7日間
有料会員:プランによって異なる
日本語対応×
運営会社TapClicks

SE Ranking

キーワードトラッキング、サイト監視、バックリンク分析、キーワードリサーチなど、さまざまなSEOツールを提供するツールです。SE Rankingでは「Domain Trust」欄にドメインパワーが表示されています。

ツール名SE Ranking
URLhttps://seranking.com/domain-trust-checker.html
料金有料(5,200円/月~)
利用制限無料トライアル(14日間):1日3回まで
有料会員:7,000回~(プランによって異なる)
日本語対応
運営会社SE Ranking LTD

URL Profiler

WindowsもしくはmacOS Xにインストールして使うSEOツールです。指定したURLに対するDomain AuthorityをExcelで一括出力してくれるので、大量のドメインを分析したい場合に便利です。なおドメインパワー(Domain Authority)はURL Profiler独自の指標ではなく、Majestic・Ahrefs・Mozなどから引用した値です。

ツール名URL Profiler
URLhttps://urlprofiler.com/
対応プラットフォームWindows / macOS X
料金有料($19.95/月~)
利用制限無料会員:1日5回まで
有料会員:4,000回~(プランによって異なる)
日本語対応
運営会社Serpstat

ドメインパワーの目安

チェックツールで調べたドメインパワーの値は、それ単体で解釈をせず、相対的に解釈をします。

ドメインパワーは、競合となる他サイトと値を比較することによって初めて意味を持ちます。そのため、ドメインパワーの値に目安や推奨値のようなものは存在しません。

考えることは、どの競合サイトのドメインパワーが上か下か、ということです。

「ドメインパワーが50だから高い」「ドメインパワーが10だから低い」のように、数字だけを見て判断しないようにしましょう。

独自ドメインのSEO上の有効性

新規のサイトを立ち上げる際に独自のドメインを取得するのと共有ドメインを使用するのではどちらがSEO上有効でしょうか?

共有ドメインではそのドメインで前述のドメインパワーを共有するため、自前のSEO対策だけでは効果が限定的になります。一方で、独自ドメインならSEO対策の効果が直接ドメインパワーに反映されます。

また、独自ドメインには、TLD(トップドメイン、「.jp」や「.com」など)やSLD(セカンドレベルドメイン、例えば「.co.jp」における「.co」)によってドメイン所有者の性質の提示や、ドメイン名によるブランディングといった大事な役目もあります。SEOの観点で言えば、独自ドメインを取得したほうがよいでしょう。

新ドメインとサブドメインのSEO上のメリット

新規サイトでは、新ドメインとサブドメインのどちらを使ったらいいでしょうか?

既存ドメインのサブドメインを使用すると、そのドメインのドメインパワーと評価が統合されるため、新しいコンテンツであっても検索順位が上がりやすいと考えられます。

そのため、早く上位を狙うならば、サブドメインがお勧めです。

一方で、ドメインには前述のようなブランディングの一面もあるので、新ドメインを選択するという選択肢もあります。新規ドメインであれば、既存ドメインのサイトとリンク関係を構築することによってSEOの外部対策としても用いることができるうえ、既存ドメインのドメインパワーを上げることにもつながります。ただし、不自然なリンクについてはgoogleによるペナルティの対象になるのであくまで正当なリンクに留めましょう。

ドメイン変更とSEOへの影響

前述のとおりドメイン毎にSEOの評価がされるため、ドメインを変更する際には当然SEOへの影響があります。SEOへの影響を最小限に抑えるためには、ドメインの移行を正確に行った上で、ドメインの変更をGoogleに通知する必要があります。

ドメインの変更に必要となるSEO関連の作業は、以下のようなものです。

この中で、301リダイレクトは非常に重要で、これを行わないと、SEO評価が旧ドメインから新ドメインへ引き継がれない可能性があります。

ドメイン変更手順の詳細については、GoogleのSearch Consoleヘルプに掲載されています。

ドメイン名とSEOの関係

ドメイン名とSEOは関係があるでしょうか?

Google公式のSEOスターターガイドでは、サイトのコンテンツや構造を表すURLを付けることが推奨されています。

おすすめの方法

URL で単語を使用する

サイトのコンテンツや構造に関連する単語を含む URL は、サイトを閲覧するユーザーにとってより親切になります。

避けるべき方法:

・不必要なパラメータやセッション ID を含む長い URL を使用する。

・「page1.html」のような一般的なページ名を選ぶ。

・「baseball-cards-baseball-cards-baseballcards.html」のように過度にキーワードを使用する。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

その一方で、ドメイン名とSEOの関係性には言及がないため、SEO効果を考慮してドメイン名を考える必要はないと言えるでしょう。

しかし、TLD(トップレベルドメイン)については事情が異なります。

TLDとは、「.com」や「.jp」など、最上位のドメインを指し、ドメイン所有者の属性や地域を表します。TLDには全ての地域で使用できるgTLD(例:「.com」や「.biz」など)や、その地域に住所がある等、地域的制約があるccTLD(例:「.jp」)、漢字や平仮名など、言語特有の文字を使用できるIDN TLD等があります。

Googleでは、どのTLDを用いた場合でも検索順位への影響がないとしていますが、ccTLDについては、そのウェブサイトが該当の国に関係している可能性が高いと判断し、その地域での検索結果に反映させるようです。

特定の国をサイト コンテンツのターゲットに設定する(地域ターゲティング)

特定の言語を話す特定の国のユーザーを、ウェブサイトやその一部のターゲットに設定することができます。これにより、対象国でのページ ランキングは向上しますが、他の地域や言語の結果に悪影響がおよぶことがあります。

他地域、多言語のサイトの管理

ドメイン以外でも地域ターゲットの設定は出来るため、SEO対策に必ずccTLDが必要という訳ではありませんが、ccTLDが地域による検索順位に大きく関わってくることは認識しておきましょう。

ドメインパワーを上げる方法

ドメインの調整以外にドメインパワーを上げるには、サイトへのアクセス数、被リンク数を増やすことと、継続的にサイトを更新することが重要です。

リライトやUX改善などのテクニカルSEOSEO内部施策を行い、ユーザーに有益な情報を発信し続けることで、検索エンジンから信頼を獲得しましょう。

ドメインパワーを上げるには、被リンクの購入のようなブラックハットSEOではなく、地道で継続的な施策が最も効果を発揮することを覚えておいてください。

ドメイン全体の状況を確認する方法

SEO分析ツール「アナトミー」の「ドメインレポート」では、サーチコンソールサマリ・ポートフォリオサマリ・GA4サマリが表示され、ドメイン全体の状況を一度に確認できます。

サーチコンソールサマリ

登録したドメインに対するサーチコンソールのサマリ情報(検索結果表示回数とクリック数)を確認することができます。

任意で特定ディレクトリ配下だけに絞って確認することもできます。

■ポートフォリオサマリ

登録したドメインに関連する指名キーワード、目的キーワードを登録しておくことでドメイン全体における検索キーワードの分布(キーワードポートフォリオ)を確認することができます。

■GA4サマリ

GA4も同時に連携しておくことで、登録したドメインに対する流入、セッション、コンバージョンに関する情報をサマリすることができます。

これら全ての情報はずっと無料で利用できるSEO分析ツール「アナトミー」のダッシュボードプランでご確認いただけます。ぜひ、登録してドメイン全体の状況を確認してみてください。

まとめ

この記事ではドメインとSEOの関連性について解説してきました。

ドメイン名とSEOには関連性はないものの、TLDのローカルSEOへの影響や、ドメイン変更によるSEOへの影響があるため、ドメインの選択は適切に行いましょう。

当社ではSEOコンサルティングサービスを提供しており、タイトルや見出しの改善といった内部施策から、ページスピード改善まで柔軟に対応してます。SEO対策にお悩みでしたら、ぜひご利用ください!
アナトミー SEOコンサルティング

今回ご紹介したドメインパワーはSEOにおいて重要な要素の一つです。しかし、前述した通りドメインパワーだけで一気に検索順位が上がるということはありません。
エッセンシャルSEOハンズオン研修」では、「ドメインオーソリティ」「価値あるコンテンツ」「テクニカルSEO」を本質的なSEOの3要素として、講義、演習問題、実践を通して、実際にコンテンツを公開し、Googleからの評価を得るところまでを体験します。

Web担当者にお勧めのボリュームのある研修となっています。ぜひご参加ください!

最後に弊社ではサーチコンソールとGA4データを1つにまとめて分析ができる「SEO分析ツール アナトミー」 を提供しております。運用しているサイトのSEOチェックを行うのに必要な機能が揃ったダッシュボードプランは全て無料でずっとご利用いただけます。是非、アナトミーに無料登録してサイトのSEOチェックをしてみてください。

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