大量の画像を含むWebページは、読み込み完了までに時間がかかり、検索ユーザーの利便性を損なう原因になります。imgタグを通常通り実装すると、画面外にある画像まで一斉にダウンロードが始まり、ブラウザの処理能力を占有してしまいます。
これを解決し、ページの表示速度を最適化する実務的な手法が、画像の遅延ロード(Lazy Loading)です。本記事では、標準機能とライブラリを用いた実装手順を解説します。
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遅延ロードとは?
画像の遅延ロードとは、ブラウザの表示領域(ビューポート)内にある画像のみを優先的に読み込み、画面外にある画像はユーザーがスクロールして近づいたタイミングで読み込みを開始する仕組みです。
ブラウザの標準動作では、HTMLに含まれるすべての画像を一度に読み込もうとします。遅延ロードを導入すると、初期表示に必要なデータ転送量を最小限に抑えられるため、Googleの評価指標であるLCP(最大視覚要素の表示時間)の改善に直結します。
Loading属性による標準実装
現在、主要なブラウザはHTML属性を追加するだけで遅延ロードが可能です。特別な理由がない限り、まずはこの「標準機能」を優先して使用しましょう。
記述例:
<img src="sample.jpg" loading="lazy" width="800" height="600" alt="画像の説明">
- loading=”lazy”:これだけでブラウザが自動的に遅延読み込みを制御します。
- widthとheight:画像のサイズを明示することで、読み込み時のガクつき(CLS:レイアウトシフト)を防ぎます。
一方、JavaScriptライブラリ(Vanilla JS版 Lazy Loadなど)は、画像が表示される際のフェードイン効果や、読み込みを開始する距離を厳密に指定したい制作現場で選ばれています。
ライブラリでLazy Loadを使用する方法
より高度な制御が必要な方向けに、ライブラリを導入する具体的な手順を説明します。
ステップ1:scriptタグを配置する
ライブラリ本体を読み込みます。CDN(Content Delivery Network)を利用する方法が効率的です。HTMLのbodyタグを閉じる直前に、以下のコードを記述してください。
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/lazyload@2.0.0-rc.2/lazyload.min.js"></script>
ステップ2:imgタグを記述する
次に、imgタグの記述をライブラリ専用の形式に書き換えます。実務上、以下の3点が必須です。
- classに「lazyload」を追加する
- src属性ではなく、data-src属性に本来の画像パスを記述する
- width属性とheight属性を必ず指定する
記述例:
<img class="lazyload" width="800" height="600" data-src="img/sample.jpg" alt="画像の説明">
実際にimgタグにlazyloadを付与させてからの注意点などは、以下の記事で詳しく解説しているので、そちらをぜひご覧ください。

ステップ3:関数の呼び出し
HTMLの末尾に、ライブラリを起動させるためのスクリプトを追記します。
<script> lazyload(); </script>
動作確認方法
正しく実装できているか、以下の2つの方法で検証を行ってください。
1:デベロッパーツールでの検証
ブラウザのデベロッパーツールを使用して、リアルタイムの通信状況を確認します。
- 検証したいページでF12キーを押し、デベロッパーツールを開きます。
- Network(ネットワーク)タブをクリックし、フィルターからImg(画像)を選択します。
※ここで一旦ページをリロードします。 - ページを更新し、初期状態で画面外の画像が読み込まれていないことを確認します。

- ゆっくりスクロールを行い、画像が表示される直前に新しいリクエストが追加されれば成功です。

2:PageSpeed Insightsでの確認
Googleが提供するPageSpeed Insightsを使用して、SEO観点での評価を確認します。
- PageSpeed InsightsにURLを入力し、分析をクリックします。
- 診断結果の中にある「改善できる項目」を確認してください。
- 「オフスクリーン画像の遅延読み込み」という項目が表示されていなければ、遅延ロードが適切に機能していると判断できます。
詳しい確認方法は以下の記事で確認してください。
Lazy Load導入時の注意点とトラブル解決
実務で発生しやすいミスと解決策をまとめました。
ファーストビューの画像には適用しない
画面を開いてすぐに見える画像に遅延ロードを適用すると、逆に表示が遅くなりLCPが悪化します。最初のメインビジュアルなどは通常通りsrc属性で読み込みましょう。
画像が読み込まれない
lazyload()関数の呼び出しが記述されていない、あるいは記述場所が画像タグより上にあると動作しません。実行コードは必ずHTMLの末尾に配置してください。
すぐに読み込まれてしまう
data-src属性ではなく、src属性に画像パスを記述している可能性があります。ライブラリを使用する場合は、パスの記述場所に注意してください。
まとめ
本記事では、遅延ロードの基本からライブラリの実装方法までを解説しました。2026年時点でも、ページの表示速度はユーザー体験とクローラビリティの両面で極めて重要です。
まずは標準のloading=”lazy”から検討し、必要に応じてライブラリを活用することで、ユーザーにとってストレスのない高速なサイトを構築しましょう。










