こんにちは、SEO分析ツール「アナトミー」開発チームの江頭です。
Google検索のランキングを決める要因の一つに「リンク」があり、その中でも良質な被リンク(バックリンク)がSEOにおけるページ評価に影響すると言われています。
そこで、リンク元や被リンク数を調べるのに役立つ、無料・有料の被リンクチェックツールを8つ紹介します。
SEOの基本・Googleの評価基準については定期開催のオンラインセミナーで解説しています。セミナーではGoogle公式のSEOガイドであるGoogle検索セントラルの「Google検索の仕組み」と「スターターガイド」の内容を分かり易く解説します。これからSEOを始めようと考えている方は是非ご参加ください。
被リンクをチェックする理由
被リンク(バックリンク)は、ドメインパワーやページの評価に影響を与えます。しかし、被リンクは何でも良いということではなく、「SEOに良い影響を与える被リンク」と「SEOに悪い影響を与える被リンク」があります。
被リンクチェックツールは、被リンクの動向をチェックし、被リンク対策を進める過程で使用します。
競合サイトと比較する
被リンクチェックツールを使い、被リンク数を自社サイトと競合サイトとで比較すれば、被リンクの観点でどちらのサイトがGoogleから高評価を受けているかが分かります。単純に被リンク数のチェックだけでなく、被リンクの質も加味して比較できる被リンクチェックツールもあります。
良質な被リンクを獲得できているかを確認する
被リンク数の変化を時系列でチェックしたとき、被リンク数が順調に増え続けているのであれば、被リンクの獲得ができていることが分かります。
また、被リンク数チェックツールでは、リンク元のWebページを確認できます。関連性が高いページへの被リンクが獲得できているかどうかも、チェックポイントとなります。
被リンクを獲得できている場合でも、リンク切れでは効果が半減してしまうので、被リンクのリンク切れがないかもチェックします。
スパム被リンクがないかを確認する
スパムサイトからの被リンクはSEOに悪い影響を与えるため、被リンクチェックツールを使い、リンク元を検証します。機械的に生成されたリンクや、悪質なサイトからのリンクを見つけることができたら、リンク否認ツールを使って、影響を最小限にする対策が可能です。
無料被リンクチェックツール
まずは、無料で使える被リンクチェックツールを紹介します。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールには、被リンクをチェックする機能があります。被リンクされたURLとリンク元を一覧でチェックでき、一覧をCSV形式でダウンロードできます。また、内部リンクも確認できます。
被リンクページをチェックするには、以下の手順で行います。
- Googleサーチコンソールの左側のメニューで[リンク]をクリックします。
- 外部リンクの[詳細]リンクをクリックします。
- 被リンクページの一覧が表示されます。
- リンク元を確認したい被リンクページをクリックします。
- リンク元のドメインをクリックします。
- リンク元のページが一覧表示されます。
被リンク数の推移といった高度な分析機能はありませんが、Googleサーチコンソールだけでも基本的な分析は可能です。
ツール名 | Googleサーチコンソール |
---|---|
URL | https://search.google.com/search-console?hl=ja |
料金 | 無料 |
被リンク数の推移分析 | 不可 |
競合サイト分析 | 不可 |
被リンク分析上限数 | 不明 |
被リンク分析可能期間 | – |
Bing Webmaster Tool
最新のBing Webmaster Toolは、SEO機能が強化されています。「バックリンク機能」を使うと、自社サイトと競合サイトとを比較し、被リンク数やリンク元URLをチェックできます。
競合サイトと比較するには、次の手順を行います。
- 新しいBing Webmaster Toolを開きます。
- [SEO]-[バックリンク]メニューをクリックします。
- [類似のサイト]をクリックします。
- [比較するサイトを追加]をクリックし、競合サイトのURLを入力します
「詳細なレポート」をクリックすると、競合と比べ、どのドメインからの被リンクが少ないか、などの分析が可能です。
ツール名 | Bing Webmaster Tool |
---|---|
URL | https://www.bing.com/webmasters/ |
料金 | 無料 |
被リンク数の推移分析 | 不可 |
競合サイト分析 | 可 |
被リンク分析上限数 | 不明 |
被リンク分析可能期間 | – |
hanasakigani
URLを入力するだけで、被リンク一覧を表示できるツールです。分析可能な被リンク数は、最大で10件です。また、キーワードとURLを入力すると、競合サイトの被リンクを一括でチェックできる「競合サイト被リンクチェック機能」があります。
ツール名 | hanasakigani.jp |
---|---|
URL | https://hanasakigani.jp/ |
料金 | 無料 |
被リンク数の推移分析 | 不可 |
競合サイト分析 | 可 |
被リンク分析上限数 | 10 |
被リンク分析可能期間 | – |
Online Broken Backlink Checker
被リンクのリンク切れチェックに特化した無料ツールです。ドメインを入力するだけで利用できます。リンク切れが発生した日も分かります。
ツール名 | Online Broken Backlink Checker |
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URL | https://smallseotools.com/broken-backlinks-checker/ |
料金 | 無料 |
被リンク数の推移分析 | 不可 |
競合サイト分析 | 可 |
被リンク分析上限数 | 100/ドメイン |
被リンク分析可能期間 | – |
有料被リンクチェックツール
次は、有料の被リンクチェックツールを紹介します。
Moz Pro – Link Explorer
Moz Proでは、被リンクの推移や被リンクのスパムスコアを詳細に分析できるLink Explorer機能が利用できます。Mozでは70億以上のドメインを独自にインデックス処理しており、精度の高いリンク情報を調べることができます。また、Moz Pro Campaign機能を使うと、サイトをクローリングして内部リンクを分析できます。契約するプランによって、被リンクの分析回数や表示される行数が異なります。
ツール名 | Moz Pro |
---|---|
URL | https://moz.com/products/pro |
料金 | $99~$599/月 |
被リンク数の推移分析 | 可 |
競合サイト分析 | 可 |
被リンク分析上限数 | 10,000~75,000/レポート 5,000~100,000レポート/月 ※プランによって異なる |
被リンク分析可能期間 | 不明 |
Majestic
Majesticはリンク分析に強いツールで、自社サイトや競合他社の被リンクを分析したり、相互リンクを分析できます。「フレッシュインデックス」と呼ばれる最新データのインデックスと、「ヒストリックインデックス」と呼ばれる過去5年分の蓄積データの2種類を保持しており、被リンクの推移を長期間にわたって分析できます。また、APIを使い、Majesticのデータををアプリケーションに統合できる点も特長です。
ツール名 | Majestic |
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URL | https://ja.majestic.com |
料金 | $49.99~$399.99/月 |
被リンク数の推移分析 | 可(5年間) |
競合サイト分析 | 可 |
被リンク分析上限数 | 100万~1億/月 5,000~30,000/レポート ※プランによって異なる |
被リンク分析可能期間 | 5年 |
Ahrefs – Backlink Checker
Ahrefs(エイチレフス)は、23兆もの巨大なリンクを検知し、被リンクデータベースを構築しています。指定したサイトや検索上位サイトの被リンクをチェックできます。被リンクアラート機能があり、被リンクの増減を随時チェックできます。そのほか、検索順位チェック機能や、流入キーワード調査機能があります。
ツール名 | ahrefs |
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URL | https://ahrefs.com/ja/backlink-checker |
料金 | $99~$999/月 |
被リンク数の推移分析 | 可 |
競合サイト分析 | 可 |
被リンク分析上限数 | 10万~1000万/月 ※プランによって異なる |
被リンク分析可能期間 | なし/7年 ※プランによって異なる |
NEIL PATEL – Ubersuggest
指定したサイトで獲得・消滅した被リンクをチェックできます。他のツールに比べ、被リンク分析上限数が少ないものの、価格が安めに設定されています。その他、キーワード分析機能やSEO上の課題分析機能もあります。
ツール名 | Ubersuggest |
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URL | https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/ |
料金 | 2,999~9,999円/月 |
被リンク数の推移分析 | 可 |
競合サイト分析 | 可 |
被リンク分析上限数 | 2,000~10,000 2,000~5,000行/レポート ※プランによって異なる |
被リンク分析可能期間 | 3年 |
リンク否認ツール
スパムサイトからの被リンクが確認された場合、以下のページで被リンクの効果を無効化することができます。
https://www.google.com/webmasters/tools/disavow-links-main
リンク否認ツールを使うには、次の手順で行います。
- 否認したい被リンク元のURLをリストアップします。
- URLを列挙したテキストファイルを作成します。
- リンク否認ツールでファイルをアップロードします。
テキストファイルは、次のように1行に1URLを記載します。
http://example.com/spam-1.html
http://example.com/spam-2.html
http://example.com/spam-3.html
:
なお、否認ツールではGoogleサーチコンソールのドメインタイプのプロパティが利用できません。URLプレフィックスタイプのプロパティが利用できないときは、以下の手順でプロパティを追加して下さい。
被リンクによるSEO効果
これまで説明してきたように、被リンクの存在はGoogleもチェックしているので、有効な被リンクを獲得できれば一定のSEO効果が期待できます。しかし、Googleは数百ものランキング指標を採用していると言われており、それに加えて検索システムの精度を上げるべく毎年4,000件もの変更を行っています。そのため、被リンクが増えただけで一気に評価が上がって検索順位がアップすることはありません。
検索順位を上げる為には小手先の対策ではなく、Googleが公式に推奨している対策を知ることが必要です。シンメトリックが定期開催している無料のオンラインセミナーではGoogle公式のSEOガイドであるGoogle検索セントラルの「Google検索の仕組み」と「スターターガイド」の内容を分かり易く解説します。
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まとめ
以上、被リンクチェックツールを8つ紹介しました。
無料の被リンクチェックツールは、過去の被リンク状況が分からなかったりするものの、お手軽に被リンクをチェックできるメリットがあります。一方、有料の被リンクチェックツールは、過去数年に渡って被リンクを分析できたり、大量の被リンクを分析できます。ほとんどの有料ツールで、トライアルが可能です。
分析対象のサイトや用途に応じてツールを使い分けてみてはいかがでしょうか。
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